【県北】祭りで支援に『感謝』 「地域復興」メッセージを発信

 

 県北地域では各地で「地域復興」のメッセージが発信され、にぎわいを生み出すための取り組みが進められている。

 二本松市の「木幡の幡祭り」は昨年7月、イタリア・ミラノ国際博覧会ジャパンデーに参加した。東北復興祭りパレードに出演し、色鮮やかな五反幡をなびかせながら練り歩き、本県への支援への感謝を世界に発信した。

 2011(平成23)年に始まった東北6県の祭りが集結する「東北六魂祭(ろっこんさい)」は13年6月、福島市を舞台に開かれ、25万人が訪れた。「わらじまつり」が毎回参加して福島の魅力を伝え、東北の絆を強めている。

 伊達市など県北地域の特産あんぽ柿生産農家らが昨年12月~今年1月、東京・銀座であんぽ柿を作り、農産物をアピールした。

 本宮市は定住促進に力を注ぐ。市を紹介する動画入りカード型USBメモリーを活用し、復興が進む地域の魅力をPR。

 献上桃の里として知られる桑折町は昨年7月、天皇皇后両陛下がモモ農家を訪問し、農業復興に取り組む農家を励まされた。

 新年度、道の駅がオープンする国見町。直売所や宿泊施設が設けられ、農産物の風評被害払拭(ふっしょく)や地域交流拡大が期待される。

 川俣町は山木屋地区に商業施設を建設、来年3月の使用開始を目指す。販売店や交流スペースを設け、帰還へ環境を整える。

 大玉村は、子どもたちの遊び場を確保するため人工芝付きの屋内運動場を完成させた。4月から利用を開始する予定で、次代を担う村の宝を育てる。