「サブドレン」水位の管理課題 東電、求められる情報公開

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「サブドレン」水位の管理課題 東電、求められる情報公開

 福島第1原発建屋周辺の井戸「サブドレン」と港湾近くの井戸「地下水ドレン」から汚染地下水をくみ上げ、浄化して海へ放出する計画が3日に動きだした。本格稼働に向けては、建屋水位と建屋周辺の地下水位の厳格な管理が課題となる。

 建屋内にたまる高濃度の汚染水は建屋周辺の地下水の水圧で抑え込まれており、地下水位が建屋水位を下回り逆転すれば、汚染水が流出する危険がある。東電は、山側の一部の井戸からくみ上げを開始。今後は水位を確認しながら、海側の井戸の稼働を判断する。また2月には、汚染雨水の外洋(港湾外)流出を把握しながら公表していなかった問題が明らかになるなど、情報公開に対する東電の姿勢が求められている。

 政府と東電は、サブドレンと「凍土遮水壁」の稼働により、1〜4号機建屋への地下水の流入量を、1日当たり300トンから3分の1の100トン未満に抑える目標を掲げている。

 「氷の壁」稼働、年度内不透明 

 福島第1原発の建屋周辺の地中に氷の壁を造る汚染水対策「凍土遮水壁」は、原子力規制委員会が7月末に建屋海側の一部工事を認可したことで全ての工事が可能になった。しかし、規制委は本格的な凍結自体は認可しておらず、政府と東電が目指す本年度中の稼働が実現するかどうかは不透明だ。

 凍土遮水壁は、急激な地下水位の低下への対応が課題となる。山側の18カ所で4月から続けている試験凍結では、4カ所で規定以上の地下水位低下が確認されているため一時的に凍結を中止し、東電が要因を検証している。

 さらに6月には、建屋内の水位管理の記録作成を忘れるという問題が起きた。規制庁の現地担当者はサブドレン計画を含め「問題は段階的な水位管理などを人為的なミスなく実行できるかどうかだ」と指摘する。