【復興商店・とよマルシェ】各飲食店"人気メニュー"観光客に好評

 
自慢の一品を紹介する(左から)馬目店主、遠藤さん、金成店長

 津波被災地のいわき市平豊間で営業している仮設商店街「復興商店 とよマルシェ」が昨年12月のプレオープンから間もなく1年を迎える。飲食店など4店舗(1店は改装中)で構成しており、地域住民だけではなく観光客の姿も多い。各飲食店には人気メニューがあり、訪れた人たちの腹を満たしている。

 「代々親しまれてきた味をまた多くの人に食べてもらいたい」と来店を呼び掛けるのは「中華はまや」の馬目正幸店主(62)と妻美智子さん(59)。常連のサーファーらに愛されている「豚細切りそば」が人気という。

 「B&Bきゅういち」の遠藤玲子さん(50)は、アンコウの肝がたっぷり入った冬限定メニュー「特製アンコウ鍋」を薦める。「ウロコジュウ」ではボリューム満点の天丼や海鮮丼が人気。金成勝弘店長(41)は「将来は地元食材を盛り込んで"常磐の天丼"を提供するのが夢」と目を輝かせる。

 店に活気が出てきている一方、震災から4年8カ月を迎える現在も豊間地区の復興は道半ば。「津波で大きな被害を受けたが、何とか頑張っている。一度豊間に足を運んでもらいたい」。店主たちは豊間の再生を目指し、奮闘している。