【Domo古道店】作業員の減少、売り上げ直撃 「経営厳しい」

 
開店から約1年半で客足の減少が大きな課題となっているDomo(ど~も)古道店

 田村市都路地区の避難指示解除に合わせ、昨年4月、同地区に開店した仮設商業施設「Domo(ど~も)古道店」は、復興のシンボルとしてスタートを切ったが、開店から約1年半が過ぎ、客足の減少が課題となっている。

 店内には地元農産物や食料品、雑貨などが並び、開店直後は住民や除染作業員らが訪れた。しかし、除染作業が完了するにつれ、店を訪れる作業員も減り、売り上げに影響し始めた。今年1月には同店から数百メートルの国道沿いにコンビニエンスストアがオープン。利用客をコンビニと取り合う形となった。昨年は月平均180万円の売り上げがあったが、今では約80万円(10月)と落ち込んでいる。

 吉田光一店長(57)は「経営は厳しい。何か手を打たないといけない」と危機感をあらわにする。吉田さんはコンビニより安い商品を増やしたり、高齢者の送迎サービスを始めるなど売り上げ回復に取り組んでいるが、思うような成果にはつながっていない。吉田さんは「特売イベントなど売り上げ回復の起爆剤を考え、努力しなければいけない」と険しい表情で話した。