【ニュースを追う】検証・大型観光企画「アフターDC」 入り込みに地域差

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ユニークな羅漢像が並ぶ東堂山満福寺の境内

 4~6月に県内で展開された大型観光企画「アフターDC(デスティネーションキャンペーン)」での観光施設やイベントへの観光客の入り込み数速報が1日に発表され、昨年のふくしまDCに比べると県全体で24万5287人減少した。DCを活用して観光素材を磨き上げた地域がある一方、昨年からのリピーターにつなげられなかった地域もみられた。

 小野町の東堂山は昨年4200人訪れていたが、今年は1万1500人と大幅に増えた。リアル宝探しイベント「コードF―6」のエリアに入ったことで多くの家族連れが東堂山を訪れていたことが主因という。山の中腹にある東堂山満福寺には460体以上の羅漢像があり、イベントを通して町の魅力を伝えるきっかけになった。昨年の1.6倍、3万8581人が訪れた柳津町の「ほっとinやないづ」は4月に運営体制が変わり、赤べこ絵付け体験など、子ども向けコーナーを充実させた効果が出た。福島市の吾妻山は、2000人から3800人と登山客が増えたようにみえたが、昨年は噴火警戒レベルの引き上げで大幅に減少しており、例年に比べるとまだ半分までしか回復していなかった。

 一方、いわき市の水族館アクアマリンふくしまは2万人減少。同館は昨年7月に仙台うみの杜水族館(宮城)がオープンしたことで5月の大型連休などに響いたと分析した。利用者数が半減した棚倉町のスポーツ・レクリエーション施設ルネサンス棚倉は前年のDC本番の効果の揺り戻しが出ているとみている。自治体や観光施設の職員によるとDC本番に比べて入り込み数は減少したが、外国人旅行客や初めて本県を訪れた観光客もおり、単純に入り込み数だけではアフターDCの成果を判断できない面もあるという。