【第1原発ルポ】原子炉の実態に迫る 過酷な原発事故状況を想像

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2号機と同型の5号機格納容器前で、サソリ型ロボットの調査経路を確認する取材班ら(正面作業用レールの奥が圧力容器)=2月20日、東京電力福島第1原発

 最難関といわれる溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しに向け、1月下旬から2月中旬にかけてロボットが投入された東京電力福島第1原発2号機。格納容器内部の実態に迫るため、2号機と原子炉型がほぼ同じで、事故を免れた5号機に入った。

 5号機は2013(平成25)年末に廃炉を決定し、冷温停止状態になっている。圧力容器直下では毎時200マイクロシーベルト。東京―ニューヨーク間を飛行機で往復して浴びる放射線量と同程度で、事故があった1~3号機に比べると線量が低い。防護服と全面マスクを装備し、フラスコ型の格納容器の中に入った。鉄製の格子状の足場を進むと見えたのは、制御棒駆動装置の交換用に設置されたクリーム色のレール。2号機調査では長さ約7メートルのレールの途中までしかロボットが走行できなかった。傾斜のあるレールを下ると原子炉の中心部、圧力容器の直下にある直径5メートルの円状の作業足場にたどり着いた。頭上には制御棒駆動装置など無数の機器がぶら下がる。核燃料が溶け落ちれば鉄鋼材やケーブル、プラスチックなど、さまざま物質と混ざり合ってデブリとなることが想像できる。鉄製の足場の下をのぞくともう一段足場があり、さらに奥にコンクリートの床面が見える。深さは3メートル程度。2号機の内部調査では足場の一部が欠落していることが分かった。底部までデブリが落ちている可能性も推測される。

 2号機調査では高線量の影響でロボットが使えなくなるなど廃炉作業の難しさに直面する一方、高線量下に対応するため、電子機器を使わず水圧とバネだけで動く新たなロボットの開発も進められている。東電の担当者は「廃炉の核心部分に迫っている」と話した。

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