【福島県民にエール】ディーン・フジオカさん、和田聰宏さん、神尾佑さん

 
ディーン・フジオカさん

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から丸6年の節目に、復興支援で県民と絆を強めてきた各界の著名人たちが応援メッセージを寄せた。文面からは県民に寄り添い、未来に向かって共に歩んでいこうとする気持ちが伝わってくる。本県復興は、まだ道半ばだが、全国からのエールを背に一歩一歩、着実に歩みを進めていきたい。(メッセージは原文のまま)

 俳優、ミュージシャン ディーン・フジオカさん(須賀川市出身)

 私は福島県須賀川市で生まれました。
 物心つく前には福島を離れたのですが、毎年長い休みになると福島の祖父母に会いに帰り、福島の美味しいご飯を食べ、福島の美しい自然の中で遊んだ思い出がたくさんあります。
 その故郷が、震災を理由に世界中から注目を受けることになるなんて、思いもしませんでした。
 当時ジャカルタ滞在中にTVのニュースで見た光景は未だに忘れられません。
 その後、私は日本で仕事をするようになりました。
 一度は切れかかった祖国との縁が繋がり、有難いことに昨年は「未来への手紙」というプロジェクトに参加させていただきました。
 どんな状況においても希望を失わず、学び、変化し続けることで、我々はより良い人生に辿り着くことができる。
 それぞれの道のネクストレベル、共に目指して行きましょう。
 今年こそは必ず福島に会いに行きます。
 故郷で待っていてください。

 俳優・和田聰宏さん(天栄村出身)

 僕の父は天栄村でお米を作っている。
 震災直後は、今まで通り続けていくのは難しいのではないかと思った。
 実際、離れていったお客さんもいたし、放射線量を測定するのも日課になっていた。
 あれから6年...そんな逆境の中を、手探りで少しずつ前進し続けた結果、父の米は、『世界食味コンクール』で金賞を受賞することが出来た。
 ここにたどり着くまでの道のりは、僕なんかには計り知れない位大変だったと思うし、一日一日が闘いだったことだろう。
 そんな父の力強い背中を見ながら、僕も僕の道を迷わず歩んでゆく。
 そして、いつか僕の背中が、誰かに勇気を与えられるように。
 やり続ける事、闘い続ける事、福島県民の底力を見せていこう。

 俳優・神尾佑さん(いわき市出身、福島高卒)

 おおきなことができなくていい
 ほんの一粒種をまくだけでいい
 それが誰かの笑顔をつくるから
 きっと福島の明日をつくるから