【ニュースを追う】英国庭園開園3カ月 4月からバラ植栽本格化

 
開園から多くの来場者が訪れる英国庭園。市民らは花が咲き始める春を待ちわびている=6日、本宮市糠沢

 本宮市が英国のウィリアム王子の来訪を機に同市糠沢に整備した英国庭園は、開園から3カ月が過ぎた。現在の園内は雪景色が広がるが、4月にはバラの植栽が本格的に開始予定で、市民らは春の訪れを待ちわびている。

 同市によると、庭園隣に子ども向け運動施設があることから、以前から多くの親子連れが訪れていた。ただ、開園後は年配の夫婦など幅広い年齢層が来場しているという。市担当者は「来場された皆さまから『数年後が楽しみ』との声をいただく。今後、成長していく庭園が見せてくれるさまざまな表情を楽しんでほしい」と話す。

 庭園は敷地約1600平方メートル。帯状のデザイン花壇「ボーダーガーデン」や水生・湿生の植物園「ウオーターガーデン」のほか、バラのドーム型のゲート、野草の散策路、西洋風のあずまや「ガゼボ」などが整備されている。庭園は市制施行10周年記念事業の一環。昨年7月には英国の福島庭園が姉妹庭園協定を結んだ。また、庭園管理には市民有志などによるサポーター約40人が携わっており、草花の維持管理などに取り組む。市とともに住民が育む庭園を目指す。