Jヴィレッジ・上田英治副社長に聞く 「全天候練習場で誘客」

 
取材に応じるJヴィレッジの上田副社長

 Jヴィレッジの上田栄治副社長(64)は4日、福島民友新聞社などの取材に応じ、7月28日の一部施設の再開に関し「工事が順調に進み、4カ月後には日本最高の施設の全容が見えてくる」と語った。

 ―Jヴィレッジの現状をどう受け止めている。
 「ピッチ一面が駐車場だった状態からよくここまで復旧できたと思う。土砂を入れ替え、芝生を張り直すなど大変な作業だったと思う」

 ―新宿泊棟や全天候型練習場の整備で震災前より機能が強化される。活用策は。
 「老若男女を問わずに気軽に来られ、トップアスリートからグラスルーツ(草の根)までの施設でありたい。より多くの人に足を運んでもらうことが大事だ。一度来れば安全性を実感してもらえる。117室の新宿泊棟ができれば全体の470室で宿泊者の受け入れが可能になる。天候に左右されない練習場は(誘客の)大きな強みになる」

 ―休業中に大会開催地が県外に移った。再開後の取り組みを。
 「日本サッカー協会主催の大会をすぐに戻すことは難しいが、われわれが大会を創設するのは一つの手だ。いわき市で始まったU―18(18歳以下)男女のJヴィレッジカップを来年からJヴィレッジで開催する。U―15、U―12の大会も考えたい。各年代の代表、小学生が安心して活動できるよう取り組んでいく」