大清水さん「あすへの活力」 浪江に居酒屋・こんどこそオープン

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「訪れた人の明日への活力にしてほしい」と願っている大清水さん(右)=浪江町・居酒屋「こんどこそ」

 「震災前、母が経営していた店。浪江町に戻って営業したかった」。昨年9月にJR浪江駅近くにオープンした居酒屋「こんどこそ」。店主の大清水一輝さん(31)は感慨深げに店の中を見渡した。

 町では居酒屋や焼き肉店、スナックが営業を始めている。母親の店は原発事故による全町避難を受け、2011年10月に避難先の二本松市で再開。現在も避難した住民の憩いの場として親しまれている。

 母親の店を手伝っていた大清水さん。浪江町で店を構えたいという思いが強くなり「町に住居を確保してスタッフを手配した」という。改修の順番待ちもあって営業を始めたのは17年3月の避難指示解除から1年半がたってからだ。

 現在は日、月曜日の定休日を除き昼と夜に開けているが、震災前に比べ客数、客単価とも下がった。大清水さんは、その理由について「町内に人が戻っていないことと、交通機関が限られていること」と説明する。

 町内の居住人口は昨年11月末現在で870人。バスやJR常磐線の本数に加え、タクシーや運転代行も十分とは言えない状況という。そのため店の営業時間は常磐線の終電に合わせて夜は午後5時~同9時だ。

 「木曜日は忙しいが土曜日は比較的すいている。勤務を終え、金曜日の夜に町外の自宅などに戻る人が多いからかもしれない」と大清水さんは話す。

 店では和食を中心に、手打ちの串焼きや鮮魚を売りにしている。「日本酒好きに自信を持って勧められる」と大清水さん。「夜も定食を出している。お酒を飲めない人はたくさん食べてもらい、明日への活力にしてほしい」と願っている。

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