悪化目立つ県民健康指標...急性心筋梗塞死亡率が男女で全国1位

 

 県民の健康指標は悪化が目立つ。急性心筋梗塞の死亡率(2015年)は男女とも全国ワーストで、循環器系疾患や脳血管疾患、心疾患などにつながる危険性があるメタボリック症候群の割合(メタボ率、16年度特定健診)は17.3%と全国で3番目に高い。

 本県のメタボ率が高い背景には、甘じょっぱい食べ物が好きで塩分過多にある食生活や車移動に伴う運動不足などの要因があるとみられる。特に震災以降は避難生活による生活習慣の変化で悪化が目立つ。

 健康指標の改善が急務となる中、健康をテーマとした県民運動(16~20年度)の普及には課題がある。

 本年度の県政世論調査では、県民運動について「名前も内容も知らない」が40.3%、「聞いたことはあるが、内容をあまり知らない」が39.7%と、県民の大部分が詳しく認知していないのが実態だ。このため県は、知事をトップとする新たな推進組織をつくり、多くの団体を巻き込んだ全県運動へとつなげたい考え。