Jヴィレッジ・上田栄治副社長に聞く 「シンボルの大会を創設」

 
「シンボルとなる大会を創設したい」と語る上田氏

 全面再開を間近に控えたJヴィレッジの上田栄治副社長(65)に展望などを聞いた。

 ―再始動から半年以上がたった。
 「リピーターが増え、特に2月の利用状況は非常に良かった。宿泊者数は約3500人。震災前(2006~09年)の同月平均の50%増となった。安全な環境が浸透し、宿泊施設や食事も評価されている」

 ―震災で休止した約7年間でなくなった大会もある。
 「サッカーの聖地という理念を大切にしながら、他のスポーツの誘致も進める。音楽や芸術イベント、ビジネスでの利用も促したい」

 ―2月にはなでしこジャパンの合宿も行われた。
 「関東圏から練習の見学に訪れる人もいた。やはり、注目度は高い。高倉麻子監督(福島市出身)からはピッチとホテルが隣接し、移動時間がないためミーティングなどに時間を有効活用できたと評価をいただいた。フル代表や年代別代表合宿の実現を働き掛けたい」

 ―今後の展望は。
 「新駅開業で交通利便性は格段に向上する。より大勢に来場してもらえるようシンボルとなる大会を創設したい。U―18(18歳以下)、U―15、U―12の各年代ごとに男女の大会開催を検討する。J3公式戦も実現したい」