『新作ゴジラ』動員360万人突破! 広い客層、目立つリピーター

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 
12年ぶりの日本版ゴジラの大ヒットにご満悦の安達社長

 12年ぶりに国内製作されたゴジラ映画の最新作「シン・ゴジラ」(東宝)が動員360万人を超す大ヒットとなっている。往年のゴジラファンから、「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる総監督庵野秀明さんのファンまで、幅広い層を取り込み、劇場に複数回足を運ぶリピーターも目立つ。一方では、オールドファンを中心に新作への賛否両論も。県内のゴジラ熱を探った。

 「ちょっと意表を突かれましたね」。郡山駅前の映画館「郡山テアトル」の村越祐介支配人(49)は、新作ゴジラの大ヒットをそんなふうに話す。

 「ゴジラ映画だけに期待はあったし、出足もよかったが、最初は30~40代の男性中心だった客層が、若い女性や子どもにまで広がってきた。ネットなどで評価が高いのを知り来場するのだと思う。大げさに言えば社会現象」

 「シン・ゴジラ」の全国での興行収入は、7月29日の封切りから約1カ月間で約53億円。動員数は360万人を超える堂々の成績。「実はヒット作は昨年結構多かった。ただ、いずれもハリウッド製の人気シリーズ」。日本製エンターテインメントの大ヒットは久々だ。

 郡山テアトルの安達友社長(81)も「最近はハリウッド版ゴジラばかり。やっぱり日本のゴジラはいいなー」と邦画ファンとしてエールを送る。
 リピーターも多く、県内にはない体感型映画上映システム(4DX)の上映館を求め隣県へ出掛けるファンも。「リピーターもヒットの必要条件。長期上映になるのでは」と村越支配人も期待感を隠さない。

 郡山テアトル・村越支配人「違和感からの人気も」

 大ヒットの要因について村越支配人は「総監督、脚本の庵野さんの人気が大きい」と分析しながらも「昔からゴジラを見ている人には違和感がある」と言う。

 一家でゴジラファンという杉山晃一さん(35)=郡山市=も「違和感があり、まだ見ていない。映像作品としてはひかれるが、ゴジラとしては許せない」と過激。「『スター・ウォーズ』は旧作のストーリーを大切にし、新旧両方のファンが楽しめるが、今回のゴジラは(ストーリーや設定など)古いファンが『こうあるべき』という思いを壊している」と手厳しい。

 だが、この違和感にひかれるファンも。杉山さんの父でゴジラコレクターとして知られる隆彦さん(62)は「新作はゴジラがフルCG(コンピューターグラフィックス)。着ぐるみとどう違うのかなど、不安もあったが期待もあった。作品中に想像をかき立てる細かな仕掛けがあり、何回も見たくなる」。弟の友宏さん(32)は「ゴジラ自体は庵野さんの作品のキャラクターのようだが、作品の最後に流れるゴジラのテーマ曲メドレーなど、音楽面では旧作への敬意や愛情を感じる」と高く評価する。いずれにせよ賛否両論もヒットを後押ししそうだ。

民友セレクション