グッズ収集家・西村祐次さんに聞く 「円谷英二氏の影響大きい」

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自社で制作したゴジラの人形を手にする西村さん

 福島民友新聞社と福島ガイナックスが主催する展覧会「特撮のDNA」には、ゴジラなどの特撮作品の小道具やジオラマなど約200点が展示されている。展覧会に多くの展示品を出品している、特撮グッズ収集家で製造・販売を手掛けるM1号社長の西村祐次さん(61)=郡山市=に特撮映画の魅力などを聞いた。

 ―特撮映画やゴジラに興味を持ったきっかけは。
 「幼い頃に『キングコング対ゴジラ』(1962年)などゴジラの黄金期の映画を大きなスクリーンで見てインパクトを受け、ゴジラを好きになった。さらに、円谷英二氏(須賀川市出身)らが少年マンガ雑誌で、爆発した時の雲の作り方や怪獣の口から火を吐く方法、鳴き声の作り方など特撮の秘密などを解説していたのを読んですごいと感じ、撮影現場を見たいと思うようになった」

 ―なぜ特撮グッズを収集するようになったのか。
 「アイドルファンのようにゴジラの写真が欲しいと思うようになった。小学生時代から映画の宣伝用ポスターが欲しくて地元の映画館・郡山テアトルに通って集めた。一時、集めない時期があったが、大学時代に地方で手に入らないグッズを販売する店を首都圏で見つけると情熱が再燃し、一覧表を作って徹底的に集めた。数え切れないが、今では万単位の数はあると思う。こんなに集めるようになったのは、見事な特撮を実現した円谷氏の影響だ」

 ―自身にとって特撮とは。
 「当初、ここまでのめり込むとは思わなかった。カメラマンやホテル従業員などを経て今では特撮関係の仕事を手掛けるようになり、多くの人に喜んでもらっているので、良い出合いだったと思う。『特撮のDNA』は円谷氏のDNAを引き継いだ人たちの作ってきた特撮を紹介する内容だが、それ以上に、特撮映画を見た私たち一般市民にも確実にDNAが引き継がれているので、こんなにも多くのゴジラグッズを集めてしまう」

 ―お薦めの展示作品は。
 「ゴジラ映画は、円谷氏がつくったゴジラ、流れを継いだ昭和ゴジラがあって、84ゴジラ(1984年公開の『ゴジラ』)、平成ゴジラ、ミレニアムと変遷をたどった。このため人によって好きなゴジラの時代が異なり、どれがお薦めとは言えない。いずれもゴジラ映画の歴史を語る素晴らしい資料。中でも第1作目の『ゴジラ』(1954年)で円谷氏が使用し、直筆で『ゴヂラ』と書かれた台本はゴジラ映画の原点だ」

 にしむら・ゆうじ 郡山市出身。小学校低学年の頃からゴジラなどの特撮グッズの収集を始める。1991(平成3)年に会社「M1号」を設立。プラモデル屋から始め、現在は特撮作品の怪獣のソフトビニール人形などの製造、販売を手掛ける。61歳。

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