元アナウンサー逆転無罪、最高裁 「重大な事実誤認」

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 上告審判決で無罪となり、取材に応じる元アナウンサーの煙石博さん=10日午後、最高裁前

 銀行で現金を盗んだとして窃盗罪に問われた広島市の元アナウンサー煙石博さん(70)の上告審判決で、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は10日、「重大な事実誤認がある」と判断し、一、二審の有罪判決を破棄、逆転無罪を言い渡した。

 最高裁は通常、憲法違反の有無など法律問題だけを審理する。下級審の事実認定に重大な誤りがあったとして破棄、無罪宣告するのは珍しい。

 煙石さんは、広島市内の銀行で12年9月、女性が記帳台に置き忘れた封筒から約6万6千円を抜き取ったとして起訴された。捜査段階から一貫して無罪を主張し、女性の供述の信用性などが争点となった。