東芝元社長、渡里杉一郎氏が死去 ココム事件で引責辞任

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 渡里杉一郎氏

 東芝の元社長で、旧ソ連に高性能工作機械を不正輸出した「ココム違反事件」で引責辞任した渡里杉一郎(わたり・すぎいちろう)氏が12日午前3時38分、心不全のため東京都品川区の病院で死去した。92歳。山形市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長男直広(なおひろ)氏。社葬やお別れの会は開催しない。

 1986年に東芝の社長に就任した。87年に当時の子会社が、対共産圏輸出調整委員会(ココム)の規制対象だった船舶スクリューを加工する大型工作機械の能力を偽って旧ソ連に輸出。子会社社員が外為法違反で警視庁に逮捕された責任を取って辞任した。

 92年に藍綬褒章。