「絵金」びょうぶ、高知の郷里へ 薬剤で変色、修復に4年半

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 約4年半に及ぶ修復を終えた幕末の絵師金蔵のびょうぶの1点(東京文化財研究所提供)

 「血赤」と呼ばれる鮮やかな色使いで知られ、貸し出し中の殺虫処理で一部が変色した幕末の絵師金蔵(通称絵金、1812~76年)のびょうぶ5点が、約4年半に及ぶ修復を終え、18日までに高知県香南市の展示施設「絵金蔵」に戻った。

 びょうぶは2010年7月に熊本市現代美術館が企画展用に借り受けたが、美術館の委託で殺虫処理を担当した北九州市の業者が不適切な薬剤を使用。銅を含む緑色の顔料が薬剤と化学反応を起こし、黒や茶に変色した。

 美術館によると、12年5月から、変色部分に水を吹き付け、薬剤を取り除くなど修復作業を行い、昨年12月に完了した。