「宇宙マウス」に遺伝異常なし 長期滞在で人に応用も

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 国際宇宙ステーションで保存された精子から生まれたマウスの子(山梨大・若山照彦教授提供)

 国際宇宙ステーションに凍結乾燥保存された状態で、9カ月間強い宇宙放射線を浴びたマウスの精子から生まれた「宇宙マウス」は、遺伝子や生殖能力に異常がなかったと、山梨大や宇宙航空研究開発機構(JAXA)が22日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 地上の約100倍の放射線にさらされて精子のDNAが少し損傷したものの、健康な卵子に受精して成長する過程で修復されたらしい。人に応用できれば、人類が宇宙基地や長期間航行する宇宙船で暮らす時代になっても、健康な子孫を残せる可能性がある。

 研究チームは今後、宇宙に3~5年保存した精子を使って同様の実験を行う方針。