谷崎潤一郎、晩年の日記明らかに 体調不良も執筆に執念

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 谷崎潤一郎が晩年につけ、全集にその内容が初めて収録された日記(中央公論新社提供)

 作家の谷崎潤一郎(1886~1965年)が晩年につけていた日記8冊の内容が8日、明らかになった。右手の痛みや狭心症の発作など、体調不良に悩まされながらも執筆に執念を燃やした様子がうかがえる。同日発売の「谷崎潤一郎全集」(中央公論新社)第26巻(最終巻)に掲載されている。

 日記が書かれたのは、谷崎が70代だった1958年7月から63年2月にかけて。谷崎は死去の前年、随筆に「古い日記帳を悉く焼き捨てゝしまつた」と書き残しており、日記そのものが現存することはあまり知られていなかった。だが没後に遺族から、日記帳8冊が中央公論社(当時)に託されていたという。