江戸期に豪囚人乗っ取り船 徳島沖のキプロス号

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 「異国船舶来話并図」に描かれている異国船(徳島県立文書館提供)

 文政12(1829)年12月、徳島県牟岐町の沖にたどり着いた謎の異国船は、英国植民地だったオーストラリアの囚人が逃亡のために乗っ取った英国船「キプロス号」とみられると、英国出身の英語講師ニック・ラッセルさん(51)=兵庫県芦屋市=が10日までに明らかにした。

 後に捕まった囚人は英国の法廷で日本行きを証言したが、裏付ける史料が見つからず、信頼性が疑われていた。大阪大大学院文学研究科の藤川隆男教授(西洋史)は「日豪最初の接触とみられ、交流史の第1ページが明らかになった」と評価している。

 徳島藩は江戸幕府の異国船打払令に従って砲撃、船は3日で沖を離れたという。