尼崎JR脱線現場の整備完了 遺族献花「前向きに」

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 整備工事が完了した尼崎JR脱線事故の現場マンション前で、慰霊碑に手を合わせる遺族の上田弘志さん=14日午後、兵庫県尼崎市

 乗客106人と運転士が死亡した2005年の尼崎JR脱線事故で、列車が衝突した現場マンション付近の整備工事が完了し、遺族が14日、慰霊碑に献花した。長男貴隆さん=当時(33)=を失った兵庫県伊丹市の大前清人さん(76)は「事故からずっと時が止まったままだが、現場が整備されて心が少し前向きになった」と話した。

 JR西日本は事故現場の名称を「祈りの杜 福知山線列車事故現場」とし、慰霊と鎮魂の場と位置付けた。9階建てマンションの4階部分までを階段状に保存し、慰霊碑とともに企業責任や反省の言葉を記した碑文や、犠牲者の氏名を刻んだ名碑を設置した。