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再生願い「漆の鳥」 会津工高生が芸術祭出品へ

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再生願い「漆の鳥」 会津工高生が芸術祭出品へ

「漆塗りの鳥」の制作に臨む岩橋さん(右)ら

  会津地方で10月に開幕する「会津・漆の芸術祭」に、会津工高(会津若松市)の生徒がオリジナル作品を初めて展示する。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興と再生を願い、高校生が考えたテーマは「鳥」。漆塗りのオブジェを制作し、鳥たちが空高く羽ばたく力強さと前向きさを表現する。古くから会津の産業を支えてきた漆文化、風評被害にさらされる中で若い力が立ち上がった。

 今年で3回目を迎える漆の芸術祭で、地元高校生の参加は初めて。出展に向け、同校は美術部員や選択授業の受講生ら約50人でチームを結成。会津若松市のビジネスホテルの一室を丸ごと演出し、「いのちのとりたち」と題した一つの作品を制作する。

 生命や再生の象徴として、1人が1羽ずつ作る漆塗りの鳥をはじめ、新しい風や恒久的な力を表す風車のモニュメント、命や時間の大切さを示す卵の飾りなどを展示する。生徒の手書きの構想図には、若い感性のアイデアが光る。美術部の岩橋美琴さん(2年)は「最後まで手を抜かず、見に来てくれた人の心に響くような作品に仕上げたい」と意気込む。