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大沼高生が避難者を熱演 美里の仮設で演劇上演

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大沼高生が避難者を熱演 美里の仮設で演劇上演

観客を魅了した大沼高演劇部の熱演。友情を深めていく終盤の一場面 

 昨年11月の第66回県高校演劇コンクールで最優秀賞・創作脚本賞に輝いた大沼高演劇部の創作作品「シュレーディンガーの猫」が8日、会津美里町の宮里仮設住宅内サポートセンターならはで町内初上演され、会場を感動で包み込んだ。作品は会津地方に避難する浜通りの高校生が、転校先の生徒とぶつかりながら次第に友情を深める様子を描いた。原発事故による避難者がテーマの感動作を広く知ってもらおうと、被災者支援団体の協力で8月の東京公演が決まった。

 会場には仮設住宅入居者や町民ら約60人が来場。約1時間にわたる熱演は観客を魅了し、中には涙する人もいた。大熊町から会津若松市に避難する木幡ますみさん(57)は「レベルの高い演技。避難者からみても共感できる内容だ」と生徒の力作をたたえた。

 「被災していない自分たちが、避難者を演じてよいのだろうか」。避難住民への披露は今回が初。生徒は本番前まで不安を抱いたが、終演後の盛大な拍手に安堵(あんど)した。部長の田口準君(17)=3年=は「自分たちの真剣な思いが伝わった」と喜び、主役を務めた副部長の増井結菜さん(17)=同=も「演劇を通して、避難住民の方々には明るく元気になってほしい」と話した。