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道徳教育充実へ 須賀川三小-中学校と積極連携、大沼高-演劇体験で実践力

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廊下の掲示板には、児童たちの良い行いを紹介する「いいね三小」のコーナーが。日常生活の中で道徳性を育むのがねらいだ=須賀川三小

 学習指導要領の改定により、これまでの「道徳の時間」が、小学校では2018年度から、中学校では19年度から「特別の教科 道徳(道徳科)」として格上げされる。そんな状況をにらみ、県内では道徳教育推進校を中心に、道徳教育の充実を図った実践が行われている。

■ウルトラ警察隊招き    

 須賀川三小(須賀川市)は、県教委が配布した「ふくしま道徳教育資料集」などを活用した年間35時間の道徳の授業を柱に、道徳性を育む取り組みに力を入れている。  

 同校の道徳教育におけるキーワードは「小中一貫」。小中9年間で道徳性を育むために、須賀川三中と研究授業を相互参観したり、講演会や文化祭などの行事で積極的に連携している。

 その一環として、道徳教育推進校だった昨年度は、須賀川署からウルトラ警察隊を招き講演会を開催。児童、中学生、保護者らが聴講した。  

 「福島を助けたいという思いで来てくれたことがありがたい。私は誰かに感謝され、自分も他の人に感謝できるような人になりたい」。子どもたちは、県の復興に向けて働く人の思いに触れ、地域のためにできることを考えるきっかけになったという。

■コミュニケーション力    

 道徳の授業がない高校でも、教科の授業や総合学習などのなかで道徳教育を進めている。  昨年度、道徳教育推進校だった大沼高(会津美里町)ではコミュニケーションの在り方を学ぶため、総合学習の時間に演劇の体験講座を実施した。  

 内容は「椅子に座って本を読んでいる人を90秒以内に立たせる」という課題を与えられた生徒たちが、グループで話し合い、どのように行動するか実践するというものだ。  

 道徳推進担当の本田一弘教諭は「立たせるには相手の価値観を想像し、心を動かす必要がある。コミュニケーション力を養い、道徳的な実践力を育むきっかけになれば」とねらいを語る。  

 また、生徒たちの郷土愛とボランティア精神を育成するため、地域の祭りなどの参加を奨励したり、地元の住職や牧師をゲストティーチャーに道徳講話を実施するなど、地元との連携を密に道徳教育を進めてきた。  

 本田教諭は「学校行事や部活動などで、礼儀やチームプレー、努力のプロセスを学べるように、生活のあらゆる場面が道徳につながる。道徳的な視点を常に意識しながら、日々の指導に当たりたい」と話している。