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国見でママ友"交流の輪" 子育ての悩み変化に対応

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国見でママ友

ママまつりで交流を深める家族連れ。「子育ての仲間づくりの場が増えてほしい」との声が聞かれた=19日、国見町観月台文化センター

 県内で子育て世代の母親同士の仲間を増やし、悩みや不安を解消してもらおうという取り組みが広がっている。子育て中の母親を支援するNPOチルドリン(東京)と国見町が19日に同町観月台文化センターで開いた「ママまつり」には、県北地方を中心に県内外の親子ら延べ約2千人が参加、交流への関心の高さをうかがわせた。東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から4年4カ月余りが経過し、「震災、原発事故で苦労をかけた分、大事に育てたい」と母親たちの子育ての悩みも変化してきている。

 おもちゃの遊び場をはじめ、キーホルダー作りのワークショップや地域の子どもたちのダンス発表ステージなど家族で楽しめるコーナーを設けた「ママまつり」。アトピーに苦しむ赤ちゃんのための肌着展示など子育ての参考になるブースも出展した。

 娘と工作品のボール遊びをしていた同町のパート従業員金沢幸恵さん(35)は「働いていると、育児の相談は保育所の先生にするぐらいしか機会がない。ここではママ友と偶然会えたりして良かった」と笑顔を見せた。

 原発事故後は、放射線への不安を抱える親が多かった。長女(7)のダンス発表を見に来た福島市の主婦(36)は「不安は徐々に小さくなってはきているが、子どもの将来のことを考えると消えたわけではない」と口にした。ただ、「ずっと不安に思っていると気分が落ち込むので、きょうはママ友としゃべれていい気晴らしになった」と声を弾ませた。

 交流会を企画した一人でNPOチルドリン東北ブランチ代表の熊谷知子さん(37)=仙台市=は「放射線の問題もあり、子どもと一緒に家に閉じこもりがちになり、親も苦労が多かったと思う。ママが生き生きとすれば、パパも子どもも元気になる。家族を応援する気持ちで開いた」と意義を強調する。

 また、子育てについて母親の悩みが変化してきているという。「震災から時間がたって、子どもに少なからず苦労をかけたため『子育ては成功させなくてはいけない』という親もいる」と指摘した。

 「幼い子がいるお母さんが集まって話せる場があるといいなと思っていた」。6カ月の長男と訪れた福島市の主婦(28)は、子どもの世話に付きっきりで外出が少なく、子育ての情報が不足気味という。「子育て世代が気軽に足を運べるイベントを増やしてほしい」と望んだ。