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子育て世代に奨励金 楢葉が定住促進へ支援

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松本町長から目録を受ける猪狩さん(左)

 楢葉町は、町内に住宅を新築する子育て世帯や、夫婦のどちらかが40歳未満の世帯に対し、100万円の奨励金を贈っている。既に4世帯から申請があり、審査を経て3世帯への給付が決まった。町は町内への定住を促し、若年層の人口増加に結び付けたい考えだ。

 奨励金を受けるには町内に10年以上住み続けることが条件。18歳以下の子どもや妊婦がいる世帯を子育て世帯と見なす。改築は対象外。町は20世帯分として2千万円の予算を確保した。

 贈呈式は4日、町役場で行われた。松本幸英町長が同町下繁岡の会社員猪狩明弘さん(35)に目録を手渡し「子育て世代が一人でも多く楢葉に帰れるよう事業を進めていく」と述べた。

 猪狩さんは富岡町出身で、楢葉町出身の妻と小学4年生、園児2人の計3人の子どもがいる。原発事故でいわき市に避難し、楢葉町が市内に設けた仮設校舎に子どもたちが通っていた。小、中学校とこども園が4月から町内に戻ることをきっかけに、職場を変えて楢葉に移り住むことを決断した。「仕事の都合もあり悩んだが、子どもの環境変化の方が不安だった。転校したくないという子どもの気持ちを優先した」。昨年10月、町内の分譲地に住宅を新築、今春から暮らし始めた。

 猪狩さんは「奨励金は大変助かる。子どものために使いたい」と話した。