遠野高校でNIE活動発表会
制作した新聞の内容や新聞作りから学んだことを発表する生徒たち |
教育現場で新聞を活用するNIEの本年度実践校となっているいわき市の遠野高(生江純一校長)は20日、NIE活動発表会を開き、本年度の活動成果を振り返った。
遠野地区の小、中学校の教員や県NIE推進協議会から各新聞社の担当者が参加し、始めに、1年生が「わが町新聞」、2年生が「学校新聞」、3年生が「切り抜き新聞」というテーマごとにグループ単位で制作した新聞を審査した。
続いて、体育館で発表会が行われ、生江校長が新聞作りの意義などを説明した。
生徒会長の熱海友紀さんが同校のNIE活動の取り組みを発表。活動を通して、(1)新聞を読む習慣がついた(2)社会問題への関心が高まった(3)就職や進学に向けて自分の意見をまとめる力がついた--ことなどを述べた。
続いて、各学年の代表2グループが作製した新聞について発表した。
このうち、1年2組の岡田洋子さん、池田愛恵さん、会田裕美枝さん、佐藤不未生さん、相良悦史さんのグループは「湯本新聞」と題して作製。スパリゾートハワイアンズやいわき湯本温泉の歴史について分かりやすくまとめた。
岡田さんらは「記事の内容を決めることや資料収集に苦労したが、地域の歴史や魅力を再発見できた」と述べた。
また、3年1組の上妻広幸さん、会田聡さん、大沼智幸さん、西山学さんのグループは「福島の医療の現状」をまとめた。医師不足問題や女医の必要性、採血器の使い回し問題などについての記事を切り抜き、掲載した。
最後は、3年生を代表して斎藤千咲さんが「切り抜き新聞」作りのまとめを発表。「新聞を読むことでテレビで見るより詳しくニュースを知ることや文章を読む習慣ができた」と感想を述べた。
同校では本年度、昨年5月から10月までに生徒一人一人が気になる記事を選んで切り抜き、それについての感想をまとめる活動を実施。10月には土樋靖人産経新聞社福島支局長を講師に、取材の手法や記事の書き方など新聞制作について学習した。11、12月にはグループでテーマごとの新聞を作り上げた。
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