学ぶ力、生きる力を伸ばす/NIE全国大会リポート(下)

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 中学校の分科会では、熊本県宇城市立不知火中の3年生24人が「新聞で磨こう 日本と世界を見る力」と題し、公開授業を行った。

 同校の特色である英会話科と社会科の授業を組み合わせた授業で、新聞記事を集めて社会への理解を深めるとともに、英語で自分の意見を説明し教師とディベート(討議)することで英語の表現力を身に付けるのが目的。

 授業は生徒24人が6人ずつ四つのグループに分かれ、日本と世界の関係を示すテーマに沿って、生徒側が肯定的な意見を英語で説明し、講師が反対派となり意見を出し合った。

 このうち「日本人スポーツ選手は世界レベルである」というテーマでは、生徒たちがバンクーバー冬季五輪でメダルを獲得した選手の活躍やサッカーW杯で日本代表が予選リーグを突破し16強入りした新聞記事などを示し、英語で世界レベルにある根拠を説明した。

 一方、栄永真吾講師は、同五輪で金メダルがなかったことやサッカーW杯でも決勝トーナメント1回戦で負けてしまったなどと切り返し反論するなど、討議は白熱。生徒たちは、英語の表現に時折苦労しながらも、授業で習った単語と日本語を組み合わせて反論するなど、講師を相手に堂々と議論を繰り広げた。

 授業後の研究討議では、牧野久仁子講師が「英語が上手でなくてもいい。自分で選んだ記事の内容を伝えようとする気持ちが、表現力の向上につながるのではないか」と話した。会場からは「論理的な思考力を付けるためにも、新聞記事だけではなく客観的なデータも示した方が良かったのではないか」といった指摘もあった。(文化部・三浦健)