学校新聞の意義考える 指導者研修会で紙面構成や企画解説
全国の高校教諭らが、学校新聞の意義を考えた指導者研修会 |
会津若松市で9、10の両日開かれた「第60回全国学校新聞指導者研修会」。全国各地から参加した高校教諭らが、実践報告やマスコミ関係者の講座などで学校新聞づくりへの認識を深めた。全国高校新聞教育研究会、日本新聞教育文化財団、全国高校文化連盟新聞専門部の主催。
研修会では、元郡山女子高教諭の三村達道さんが、長崎、宮崎、本県の3校の学校新聞を対象にクリニックを開講。紙面構成や企画について解説したほか、新聞づくりの過程も含めた視点から意見を述べた。
三村さんは、記事内容やレイアウト、表やカラーを活用した「読ませるための工夫」など、3校の学校新聞のそれぞれの特徴を説明。修学旅行や部活動の活躍を伝える記事、口蹄疫問題に関して地元の畜産農家を取材した特集記事などを紹介し、「生徒らの熱いメッセージが伝わってくるかどうかが大切」とポイントを語った。
一方「集合写真よりも躍動感のある写真を使う」「読者への説得力を出すため、部員同士で討論する」など、よりよい紙面づくりのためのアドバイスも行った。最後は「新聞づくりを通して、認識や思考が深まり、生徒が成長していく様子が紙面からありありと見てとれる。新聞づくりの教育的な意義を感じた」と締めくくった。
研修会に参加した相馬高の武内義明教諭は、「全国のレベルの高さを肌で感じた。実践的な話を聞けたので今後の活動に生かしていきたい」と話した。
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