静岡でNIE全国大会 放射線の問題話し合う

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静岡でNIE全国大会 放射線の問題話し合う

「セシウムは危険なものか」について、真剣な表情で話し合う生徒ら 

 先月、2日間にわたり静岡市で開かれた第18回NIE全国大会(日本新聞協会主催)。静岡は"NIE発祥の地"とあって、原点に立ち返り「やさしいNIE」を目指すことをテーマに掲げた。公開授業や実践発表で新聞を使ったさまざまなアイデアが示され、NIEを富士山のすそ野のように大きく広げ、全国へ発信する大会となった。前週に続き大会の様子を報告する。次回大会は徳島市で開催される。

 中学校の分科会では、島田市立金谷中の2年生が理科の公開授業を行った。テーマは「放射線について新聞から考えよう」。静岡県産の茶葉から規制値を超える放射性セシウムが検出されたという新聞記事を使い、生徒らが「セシウムは危険なものか」を話し合った。

 記事には「静岡県は、茶の放射性物質の追加検査を実施した10茶工場のうち、2工場から614ベクレル、602ベクレルとそれぞれ国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した」(2011年6月14日付)とある。

 油井和哉教諭が「新聞記事を読んで、疑問に思ったことを発表しよう」と話すと、生徒から「暫定規制値とは」「放射性セシウムとは」「500ベクレルは危険なのか」という声。これを受け「セシウムは危険なものか」を生徒に問い掛けた。

 生徒らは、放射線の基礎知識や放射線が及ぼす人体への影響などをまとめた「放射線副読本」を基に、まずは個人で考え、次に班ごとに話し合った。

 「ガンマ線を出すから細胞を傷つける」「セシウムは半減期が2・1年のものと、30年のものがある」「規制されているから危険」「がんになる危険性が高まる」などの意見が出た。

 放射線の性質や人体への影響を学んだ生徒ら。最後に「給食の放射線量検査 結果はHPで公表」という新聞記事が配られ、油井教諭が放射線は身近なことにも関係していることを生徒に印象付けた。