読んで悩んで...感性光る作品  夏休み親子新聞教室

 
オリジナルの新聞づくりについて耳を傾ける親子ら

 福島民友新聞社は7月29日、福島市の本社で「夏休み親子新聞教室」を開き、児童が「自分だけの新聞」づくりに挑んだ。教育に新聞を活用するNIEの企画デザイナーとして全国で活躍している鹿野川喜代美さん(東京)を講師に迎え、22組の親子がそれぞれ好きな記事をスクラップして新聞をつくった。教室の様子を、子どもたちの感性光る作品とともに紹介する。

 鹿野川さんは中学校の国語教諭を長く務め、退職後は読売新聞東京本社でNIE企画を担うなど約45年にわたってNIEを実践してきた。

 親子教室ではその経験から、新聞の記事を切り抜いて感想を書くスクラップを続けることで成績が上がった子どもたちの例を紹介。「スマホで情報は簡単に一瞬で手に入るが、それでは賢くならない。新聞を深く読んで作品をつくることをコツコツと続けるうちに『読む、書く、聞く、話す』の全ての力がつく」と新聞を読む意味を説明した。

 参加者は鹿野川さんの助言を受けながら、興味を持った記事や写真を切り抜き、紙に貼ってメッセージを書き込むなど、真剣な表情で取り組み、8組の親子が力作を発表した。