世界の二極化を解説 二本松の市民大学で「まなぶん・新聞ふれあい講座」

 
「グローバリズムとナショナリズム」について語る竹内次長(右)

 歴史的出来事の紹介交え

 「世界は今。どうなる日本の未来」をテーマにした二本松市教委の市民大学セミナーが19日、同市で開かれた。福島民友新聞社の竹内真人編集局次長が講師を務め、世界各地で起きている、秩序や平等を重んじるナショナリズム(国家主義)の台頭について解説した。

 竹内次長はナショナリズムの台頭により、自由を重視するグローバリズム(地球主義)との二極化が進んでいるとし「現在は歴史の転換点にあるのかもしれない」と指摘。両主義の特徴を踏まえ、グローバリズムに代表される国連の創設やデジタル革命、ナショナリズムに象徴される英国の欧州連合(EU)脱退の国民投票やトランプ米大統領の登場などの出来事を紹介し「二つの概念を持っていると新聞の論評も読みやすくなる」と語った。市民約40人が受講し、両主義を同時に理解する上で重要な政治思想や歴史現象を考えた。

 実施校随時受け付け

 福島民友新聞社は教育現場と連携し、教育に新聞を活用するNIE活動を積極的に推進しています。この中では、本紙記者らが学校を訪れて「18歳選挙権」など時事問題から新聞のあれこれまでを解説する「新聞ふれあい講座 まなぶん」を設けており、実施校を随時受け付けています。

 講座は無料。内容、時間は要望に応じます。学校向けのほか社会人、企業向けにも対応します。講座の申し込み、問い合わせは福島民友新聞社販売局「まなぶん事務局」(電話024・523・1462、平日午前10時~午後5時)へ。