心一つに地道な練習

　楢葉中音楽部には、１年生１人、２年生４人、３年生３人の計８人が所属する。現在は、３１日に開かれる中学校文化祭での演奏に向けて、日々の練習に励んでいる。
　顧問の菅野知加子教諭は、「少人数だが、自主的に毎日の活動に取り組んでいる。フルートなどは生徒が自前でそろえたほか、古い楽器を修理しながら使っている。生徒たちの音楽に取り組む姿勢に感心している」と話す。
　練習では、それぞれパート練習をした後に全体練習を行い、一つの演奏をつくり上げるために全力を注いでいる。
　部員全員が入部後に初めて楽器を触ったという。「みんな当初は音が出なくて苦労もした。でも頑張ったかいがあって、うまくなっている」と話すのは部長の土子沙衣さん（３年）。人数の関係でコンクールには出場できなかったが、校内の行事や野球部の応援のブラスバンドを担当し、演奏で花を添えている。
　「心を一つに一致団結して演奏したい」と土子部長。高校入学後も続けていく生徒たちが多く、練習にも熱が入る。
　菅野教諭は「正しい音色や合奏の大切さを感じながら励んでいる。地道な練習でレベルも上がってきている」と部員たちの活動に目を細める。

　上下関係なく楽しく和やか
　上限関係もなく楽しく和やかに練習している。ただ、メリハリを持って、「その時にやならければならないことをやる」ことをモットーに練習している。