「礼儀と品格」大切に
来年8月に本県で開催される全国高校総合文化祭福島大会では小倉百人一首かるた競技があり、県内の高校でも百人一首熱が高まってきている。
放課後の和室は百人一首かるたに熱中する生徒たちの活気に包まれる。
遠野高にはいわき市内の高校で唯一、百人一首同好会がある。同校は長年、校内百人一首大会を実施しており、「もっと百人一首を楽しみたい」という生徒らが2007(平成19)年に発足させた。
現在は1〜3年生まで女子13人、男子7人が所属。「礼儀と品格」をモットーに日々技術を磨いている。
練習は毎日1時間半ほどで集中して行う。上級生は本番さながら札を払ったりしながら実践形式の練習を積む。新入生は札を把握するための「決まり字」などを覚えている最中だ。
目標は県大会での入賞と個人の昇級。句から連想して身近なものをイメージしたり、語呂合わせをしたりして、自分の得意な札をつくるのが上達のコツだという。
部員らは「(百人一首を続けることで)集中力、暗記力がつき、普段の生活にも生きている」と話す。顧問の高木里江子教諭は「時代を超えて古典的なものに楽しさを見つけ、真剣に取り組んでいる」と生徒らの努力をたたえる。
勝ったときの達成感が魅力
部長の増井見和さん 「礼儀と品格」を重んじながら、学年にとらわれずに、みんなで楽しく和気あいあいと活動している。百人一首は相手に勝ったときの達成感などが魅力。
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