一からロボット製作
無類の「ロボット好き」が集まった。工業高生としての知識を生かし、さまざまなロボット作りを通して物づくりの楽しさを学ぶ。現在は、秋に開かれるロボット競技の「甲子園」、高校生ロボット競技大会に向けて製作を続けている。
部員は機械科と電子科の生徒合わせて16人。猪狩光央顧問と田村和彦顧問が指導する。初めからロボットが作られるわけではなく、基礎となるロボット作りに必要な材料の切り方や工作機械の使い方などから学ぶ。顧問から知識を得て技術を磨き、部員同士が力を合わせる。猪狩顧問は「皆、素直な生徒。吸収力が良く、教えがいがある」と話す。
昨年は、県高校ロボット競技大会で敢闘賞を受賞。全日本ロボット相撲大会では全国大会にも出場した。50CCのエンジンを使い、1リトルのガソリンでどこまで走られるかを競う「HONDAエコマイレッジチャレンジ」にもこれまで10回以上挑戦し続けている。
年間を通して製作に励む分、大会では結果を狙う。近藤千希部長は「初めはただの鉄の板だったのが少しずつ形になり、作品として完成する。だからこそ、大会で結果が出たときの喜びは格別」と笑顔を見せ、「いい伝統は、技術とともに引き継がれてほしい」と後輩へメッセージ。「甲子園」はもうすぐ始まる。
物づくりに関心高まった
部長の近藤千希さん 工業高に入ったからには、ロボットを作ってみたいと入部した。部活を通し、物づくりへの関心も高まり、好きになった。3年生は最後の年。全国大会目指して頑張りたい。
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