満足いく作品を追求
油彩制作を中心に技術の習得に励む白河市の白河高美術部。和やかな雰囲気の中で、和気あいあいと楽しく活動する一方、展覧会などが近づくと、作品を手掛ける生徒たちの表情は真剣そのものとなる。
今年の第64回県総合美術展覧会(県展)では、県内高校で最多の4人が入賞し、同校としては初めて学校奨励賞を受賞。3年生の安司奈央さんと草野はなさん、2年生の万年香奈美さん、菅原恵理さんが洋画部門の青少年美術奨励賞・県教育委員会教育長賞に輝いた。
現在は、県南美術展や来年8月に本県で開催する全国高校総合文化祭への出品に向け、日々、制作に励んでいる。
現在の部員は1〜3年生21人で、生徒たちは授業が終わると早速、美術室を訪れ、ほぼ毎日、2時間ほど活動している。
活動の特徴は「自由」。部員の個性を尊重するとともに、部員が互いに作品の感想を話し合うなどして、技術向上に努めている。
顧問の吉沢順子教諭は「美術は豊かな人間性をはぐくむもの」として、道具や絵を大切に扱うことを指導している。この指導は部員たちにも深く浸透。満足のいく作品を最後まで追求する部員たちのひた向きな姿勢にも強く結び付いているようだ。
メリハリを付けて活動
部長の江田沙緒里さん 部内はみんな仲が良く、和気あいあいとしているが、メリハリを付けて活動している。個々の表現能力の向上を目標に、今後の展覧会などに向け、作品の制作に励みたい。
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