遊び心取り入れ撮影
「撮ることを楽しむ」をモットーに、部員がそれぞれの個性を生かした作品を制作している郡山市の郡山北工高写真部。部員たちは「ピントをあえて外して撮影する」など、遊び心を取り入れた作品づくりを心掛ける。
部員たちの腕の見せどころは、毎年開かれる県南地区の各高校写真部の合同撮影会。昨年夏には箭内哲部長(3年)、長沢研太さんら3年生4人が1年生4人を引き連れ、栃木県の牧場での撮影会に参加した。葉にたまった滴をマクロ撮影するなど、雨露が映える作品を数多く撮影。後日の品評会で作品を披露し、感想を言い合うのが楽しいという。また、昨年秋には3年に1度の同校の文化祭が開かれ、日ごろ撮りためた作品を展示し、来場者の目を楽しませた。
デジカメ派の部員が大勢を占める中、箭内部長は「現像して焼き上がるまでのドキドキ感が魅力」とフィルムカメラを愛用、一枚一枚集中して撮影に臨む。一方、箭内部長と3年間活動を共にしてきた長沢さんは、「同じ構図で設定を変えながら何枚でも気にせず撮れるのが楽しい」とデジカメ撮影の妙味を紹介する。
3年生が引退すると、1年生4人になってしまう同部だが、「楽しむ」というモットーを大切に、見る人も共に楽しめる作品づくりに取り組むつもりだ。
純粋に楽しみ作品づくり
部長の箭内哲さん 純粋に部員が写真撮影を楽しんで活動している部。人にどう見られるか、を考えながら撮影しているときが一番楽しいが、いろいろな人に作品を見てもらい、褒められたときのうれしさはひとしおだ。
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