重岡大毅、「笑えなくなったこともあった」 役者としてアイドルとしての成長

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重岡演じる大友は、コウ(菅田)と付き合う夏芽(小松)に思いを寄せる (C)ジョージ朝倉/講談社 (C)2016「溺れるナイフ」製作委員会

 ジャニーズWEST・重岡大毅が、小松菜奈と菅田将暉がW主演する映画『溺れるナイフ』(11/5公開)に出演。ジャニーズグループのセンターとして活躍する彼は、『殿、利息でござる!』に続き、今作が2016年2度目の映画出演となる。今後、役者としても成長が楽しみな重岡に、演技の捉え方、そして意外なアイドル論について聞いた。

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◆菅田将暉が演じる"コウ"とは「付き合うな」と言いたい

――映画『溺れるナイフ』では、切ない役柄を演じています。菅田将暉さん演じるコウに絶対的に惹かれてしまっている、小松菜奈さん演じる夏芽がいて。重岡さん演じる大友は、2人のことを最初は見守りながら、高校に入って夏芽と付き合えることになって......。でも、結局は夏芽の夢を応援したりと、いそうでいない男の子ですよね。
【重岡大毅】そやねん!(笑)。夏芽は、コウちゃんが発してるスリルに乗っかっているみたいな感じで、俺は正直、2人がどこに向かっているのかずっとわからなかったんです。ただ大友は、最初から最後まで"夏芽に笑っていてほしい"という、シンプルなんだけど強烈な想いを持っている。こういう役って、口で説明するのは簡単やけど、演じるのは難しい。俺自身も、"この台詞、わかんねん! やりたいこともわかんねん!"って思うけど、そういう言葉が言えるって、男としてはすごいことなんです。そのすごさに、大友は気づいてない。だから俺、大友は実は恐ろしい男やと思ってます(笑)。だって、誰だって好きな子の前では自分をよく見せたいし、特別でいたい。片想いなら振り向いてほしい。でも、大友は普通の男の子が持っている下心がないから、その感情をぐっと押さえて、台詞を言うのが大変やった。難しかったです。

――ヒリヒリするような場面が多いですが、重岡さんが登場するシーンはほっこりします。

【重岡大毅】それ、菅田くんにも言われました(笑)。まぁ、コウは強烈すぎるからなぁ。俺、もし夏芽が自分の娘やったら、「絶対コウとは付き合うな!」って言うと思うわ(笑)。

◆アイドルなのに笑えなくなった、笑顔に"うそ"を感じた日

――コウと夏芽は、10代なのにオーラを感じさせる役で、重岡さんは、むしろ映画の中ではアイドルのオーラを消している感じでしたが。
【重岡大毅】え? 消えてました?(笑)。

――そこがリアルで良かったです。普段、オーラの出し入れができるんですかね?
【重岡大毅】俺、考え方が捻くれてるのかもしれないけど......。いつだったか、ステージで"笑えばいいんでしょ"って思ったときに、突然笑えなくなったことがあるんです。形だけの笑顔が"うそやん!"って急に思い始めて。「アイドル=笑顔」みたいなイメージがあるかもしれないけど、それがすごくぎこちない時期はありましたね。でも、今は音楽がかかれば、笑えるんです。スポーツ選手で言うところのゾーンに入る、みたいな。うまく説明できないけれど、自分の中に、アイドルっぽいキラキラを出すスイッチみたいなのはあります(笑)。

――中学生を演じることに、とまどいはありましたか?
【重岡大毅】もう23歳やからね~。最初、大丈夫かなと思ってたんですけど、眉毛を太くしたら、そんな不安は消えてたわ(笑)。ガキっぽいTシャツを着て、首にタオル巻いて、短パン穿いたら気分は中学生やった。で、高校生になると、眉毛整えてワックスつけて、気分は高校生。自分もそうやったからですかね。あ、でも俺はワックスはつけてなかったか。素材がいいから(笑)。

◆台詞でも自らの感情を込めて、自分の中に役があると信じる

――菅田将暉さん、小松菜奈さんとの共演はいかがでしたか。
【重岡大毅】ジャニーズWESTのメンバー全員そうだと思うんですけど、グループ以外での活動って、いつも知らない場所にポンって放り込まれた感じになるから、なりふり構わず取り組んでいくしかない。でも芝居はもともと好きやったし、菅田くんには芝居のことをいろいろ聞きました。現場のスケジュールが切羽詰まっていたので、「こういうタイトな現場は多いの?」と聞いたら、「こんな現場はなかなかないと思うよ」って答えてくれたり。菜奈ちゃんは、ハードなシーンが多かったからね(苦笑)。泣いて笑って、泣いて泣いて泣いて、笑って、叫んでしばかれて、みたいな......。ロケバスの中でも疲れ切ってた。

――芝居のおもしろさはどんなところに感じてますか?
【重岡大毅】自分の気持ちを言えるのが、スッキリする。台詞なんだけど、ちゃんと感情を込めて、自分の言葉として言えちゃうんですよね。この台詞はこう言おうとか、気にしたらできないから。恥ずかしさもありつつ、いつも自分の中に役があるって信じてる。火祭りのシーンも、おもしろかったな。火ってテンションが上がるし、自分の心の野性の部分をたぎらしてくれるような気がします。

――役者として憧れる先輩は?
【重岡大毅】憧れっていうのはないですかね。俺は俺の芝居をすればいいっていう気持ちが強いから。でも、好きな人はいっぱいいる。錦戸(亮)くんも好きやし、長瀬(智也)くんも岡田(准一)くんも好き。

――やればやるほど、芝居に対する欲が出てきたり?
【重岡大毅】うん。たくさんやりたいです! 役柄はなんでもいいさぁ。
(文/菊地陽子)