【真田丸】大坂の陣、徳川兵のエキストラに上田市民を起用する奇策

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11月13日放送の大河ドラマ『真田丸』第45回「完封」は、いよいよ真田丸決戦(C)NHK

 NHKで放送中の大河ドラマ『真田丸』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)。6日に放送された第44回「築城」で、ついに真田幸村(堺雅人)の出城が完成した。赤備えの真田の兵が六文銭のぼりを掲げ、高梨内記(中原丈雄)に「城の名前は何にします?」と聞かれた幸村は「決まっているだろう。真田丸よ」と力強く答えた。13日放送の第45回「完封」は、いよいよ大坂冬の陣が開戦。徳川の兵が真田丸を落とそうと攻めてくる。実は、このシーンの撮影では、真田氏の故郷・長野県上田市から参加した有志たちに徳川兵を演じさせる、まさに"奇策"があった。

【写真】真田丸を落とそうと攻めかかる徳川兵

 大坂冬の陣の撮影のために、大坂城の城南を守るため幸村が築いた真田丸のオープンセットを制作。残暑の厳しい時期に撮影は行われた。ここに、上田市からフィルムコミッションに登録している市民サポーターと上田市の職員など計38人がエキストラとして参加。当日は、午前3時半すぎに支度場に集合し、そこで初めて上田市の人々は「徳川兵」を演じることを知らされたという。

 真田愛あふれる人々に、宿敵・徳川ののぼり旗を持たせるとは。演出サイドは「真田丸を正面からご覧になれますから」と上田市のエキストラをなだめすかし、真田丸に向かって突進させる。しかも、真田兵に討たれて死んでいく芝居をしなければならないのだが、皆、撮影に参加している喜びでついつい顔がほころんでしまうようで、現場では「笑わないでください」といった指示が飛んでいた。そんなエキストラの熱演について後日、堺は「暑い中、皆さん、本当に頑張って、いい仕事をしてくださいました。皆で作った真田丸です」と、感謝と賞賛の気持ちを語っていた。

 演じたのは徳川兵であっても撮影に参加できたことに、上田市のエキストラからは喜びの声が上がった。「これで私も大河俳優としてデビューできました」、「大河ドラマのエキストラなんて、一生に一度のチャンス。徳川の兵になるとは、最初は驚きましたが、鎧を着てみると、気分が高揚して、皆で撮影し合っていました」、「真田丸のオープンセットのスケールの大きさ、細部まで再現したディテールの正確さに感動しました」、「この時間を共有できたことは、真田丸に関わるご当地のものとして一生味わうことのできないすてきな宝物。そしてなによりも堺さんと共演できてよかったと思います」。

 なお、今回の撮影には上田市のほかに、群馬県東吾妻町や千葉県大多喜町から来た人々もエキストラとして参加している。