ホラン千秋「ハーフ」という枠にとらわれず、一人の人間として勝負したい

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ホラン千秋 (C)ORICON NewS inc.

 アイルランド人の父と日本人の母を持つハーフで、アメリカの大学に留学経験もあり、得意の英語力を活かしてバラエティーや情報、語学番組などで存在感を発揮している女優でタレントのホラン千秋。このほどORICON STYLEのインタビューに応じた彼女は、芸能界の荒波を渡り歩く“心構え”を語ってくれた。

【インタビュー動画】ホラン千秋、ハーフ枠に持論

 ホランが所属する大手芸能プロダクション・アミューズは、初のマルチリンガル(多言語)アーティストのオーディション『Amuse Multilingual Artists Audition “世界と、話そう。”』を開催中だ。

 俳優のディーン・フジオカと共にアンバサダーを務めているホランはインタビュー当日、ORICON STYLE以外にも多くの取材対応に追われていた。多忙ぶりを話題にあげられると「そんなことないですよ、ありがとうございます」と謙虚さを崩さなかった。


ローラ、SHELLY、マギー…。昨今の芸能界は、ハーフタレントの“戦国時代”と言ってもいい。しかしホランは「ハーフのなかで勝ち抜こうという、枠で考えることはないです」と、強い眼差しで即答し、こう続けた。

 「みんな適材適所でそれぞれのフィールドで活躍している。勝ち抜こうより、そもそも芸能界という特異な個性を持った人たちが大勢いる中で“埋もれずに”いたいとは思います。日々新しい才能が生まれる中で、どんどん枠でくくれなくなるのが今後の芸能界ではないでしょうか。そこでハーフという肩書きにとらわれて、縛りつけるのはもったいないと思うんです。ハーフだろうがなかろうが、上がる土俵はみんな同じ。そしたら一つでも技があったほうがいい。他人と比べるのも大事だけど、私は自分との戦いだと思っています」。

 テレビに多く出始めたころは、ほかのハーフタレントと比較されることもあった。しかしバラエティー番組ですっかり定着したキレのある“ホラン節”や堪能な語学力など、自分の武器を磨くことで仕事の幅を広げ、独自のポジションを確立した。

 今回のオーディションは、対象年齢は6歳から30歳まで。国籍やジャンルは問わず、日本語に加えて、もう一つ以上の言語を話せることが条件で「日本と世界をつなぐ架け橋になるアーティスト」を発掘・育成することが目的だ。

 ふと「ライバルが増えますね」と言葉をかけた。本人は「そうですね~」とほほ笑みながらも「もちろん仕事っていうものを考えると席は決まっていて、構図的にはライバルが増えることになるのかもしれない。ただ新しい個性が入ってくると、その人のために作られる新しい席もきっとある」と答えた。競争ではなく“共存”というポジティブな捉え方が彼女らしい。

 「後輩に負けられないという気持ちもあるけれど、みんなでどんどん席を増やしていけたらいいなという想いの方が強いです。芸能界ほど新しいものを欲している世界もない。どうせ入ってくるんだったら仲間になれたらいいなという気持ちですね」。

 競争率の高い業界に身を置きながらも、次代のスターを歓迎するホラン。インタビューを通じて、広い視野で芸能界の移り変わりを分析している彼女だからこそ、その寛大な表情を浮かべられたのだと感じた。