米大統領選挙による"金融マーケット"の動きとは? 今後のリスクへの備え方は...

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米大統領選挙で“金融マーケット”はどう動いた? マネーに詳しいFPが解説

 米大統領選挙が9日(現地時間8日)に行われた。事前の予想では、ヒラリー・クリントン氏が優勢のように報じられたが、ふたを開けてみればドナルド・トランプ氏が勝利。ある意味、世界のリーダーが決まる選挙だったといえるが、金融マーケットはどう動いたのか?

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▼金融マーケットの動き

 結果が予想外だったからか、開票後、日経平均株価は一時1000円以上も下がり、翌日には"いってこい"の状態(前日に下がった分だけ上がった状態)になった。似た動きは為替市場にも出ており、開票直後のドル/円相場は1ドル=105円台から一気に101円台へと円高が進み、その後一転して円安傾向に戻った。1~ 2年後の為替相場の動向を示唆しているわけではないだろうが、瞬間的には大きな動きがあり、いずれもそれなりのインパクトがあったといえる。

 このように、株式や為替などのマーケットが大きく動いたのは、大半の投資家にとって事前の予想とは異なる結果だったからだろう。いったん様子を見るために"手じまい"(買ったものを売却する、または売ったものを買い戻すなど)の選択をしたマーケット参加者が多かったと思われる。

 株式や為替市場の動向は、当然、債券市場にも影響がある。この債券市場が世の中の金利を決めているといっても過言ではないので、大統領選挙は銀行の金利にも影響が及ぶ可能性がある。私たちの生活に直接関わってくるということだ。このような参加者意識をもつと、政治や経済も少し違って見えるのではないだろうか。

▼今後のリスクにはどう備える?

 トランプ氏のもとで、今後アメリカの政治や経済がどうなっていくのか。また、日本が受ける具体的な影響についても、正確に予測するのは困難だ。これから景気は良くなるかもしれないし、悪くなるかもしれない。株価や為替、金利など、すべてのマーケットが上下どちらにも変動する可能性がある。そのことを念頭に置いて、不安に思い過ぎず、金融機関や商品をしっかり比較検討すること。その上で、リスク分散を意識し、ポートフォリオ運用などを実行していくことが大切ではないだろうか。

<記事/菱田雅生(マイアドバイザー登録FP)>
早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社を経て独立系FPに。資産運用や住宅ローンなどを中心テーマに、相談業務や原稿執筆、セミナー講師などに従事している(http://www.la-consul.com)。