【真田丸】佐助役の藤井隆、「はっ!」と返事一つで爪あと残す

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NHK大河ドラマ『真田丸』佐助役で存在感を示す藤井隆(C)NHK

 NHKで放送中の大河ドラマ『真田丸』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)で、真田家に仕える忍び・佐助。普段は寡黙で、昌幸、信之、幸村(信繁)らに呼ばれればさっと現れ、何かを頼まれては「はっ!」と答えて立ち去る。関ヶ原の戦いが、佐助の報告で終わってしまったこともずいぶん話題になった。返事だけで印象に残るキャラクターはどうやって生まれたのか。演じているのは大河ドラマ初出演のタレント・藤井隆。「役作りなんて、何も…。スタッフの皆さんが自分よりももっともっと深くまで考えて、いろいろと教えてくださいました」と恐縮するばかりだ。

【第46回場面写真】幸村は佐助に有楽斎を探るように命じる

 「佐助といえば、『真田十勇士』の猿飛佐助や人気ゲームのキャラクターのようなかっこいい忍者を想像されていた方には、申し訳ない。僕の周りでは、面白い、いい役どころだねと、興味をもって観てくれた方が多かったので、すごくうれしかったです」。

 『真田丸』の佐助は「農家の出身で、木登りが得意であったり、走るのが速かったり、子どもの頃から飛び抜けて身体能力が高かった。彼のような人たちを後に『忍者』と呼ぶようになったのではないか、といった説明をプロデューサーや監督から聞きました。なので、忍術を使ったりすることもなく、何か特別なトレーニングをすることはありませんでした。大河ドラマの出演者は乗馬のけいこをするといううわさを耳にしていたのですが、それもありませんでした。三谷さんも『馬のけいこはいりません』とおっしゃっていて、『佐助は馬より速く走れますので』って、そっちか、と(笑)」。

 電話などない時代、情報をどれだけ早くつかめるかが生き残りの鍵となる中、佐助は重要な役割を担ってきた。「はっ!」とひと言返事するだけのシーンがほとんどだったが、そのひと言に「ゾクゾク」していたという。

 「昌幸さんに『佐助、頼むぞ』と言われたときは、思わず忠誠心をかきたてられました。堺雅人さん演じる幸村(信繁)さんの笑顔を見ると、『また見たい』、『何かお役に立ちたい』と心の底から思えるんです。信之さんには『クソ面白くない』と言ってしまって失礼しました(第39回「歳月」)。堺さんたちがいつも、僕を物語の中にグッと連れていってくれました」。

 スタッフにも感謝は尽きない。「佐助が身に着ける小道具であったり、メイクであったり、セットの造園であったり、その一つ一つに佐助の人物像を感じることができました。例えば、セットの中に大きな木があって、その木の上で佐助はいつも待機しているんじゃないか、といったことを造園の担当者から聞きました。そうやって助言をくれる方、厳しいこともちゃんと言ってくださる方と、1年以上ご一緒できたのは、とてもありがたいことでした。ここで得たものの一つ一つを、今後につなげていきたいと思います」。