マネーに詳しいFPが2017年の金利動向を予測! 上昇するために必要なのは...

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私たちの生活に大きくかかわる「国内金利」はどうなっていく?

 2016年も終わりに近づいている。米大統領選挙後、株価は上昇傾向になり、為替も円安傾向。年末に向けてこのペースを維持できれば、日経平均株価も高値を記録した年初の水準に戻り、1年を締めくくることができるはずだ。

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 株価や為替、金利などマーケットの状況は、マーケット参加者の需給関係によって決まるのが基本。動向を正確に予測することは難しく、1年後にどうなっているのか当てるのは困難だ。とはいえ、現在の状況から想定される動きについて考えておくことは重要だろう。今回は、私たちの生活に大きくかかわる国内金利がどうなっていくのか、考えてみたい。

▼物価が上がり始めるまで金利上昇は難しい

 筆者個人の見解だが、結論からいうと、しばらく金利は上がらないだろう。日本銀行は、年2%の物価上昇という目標を掲げて、量的・質的金融緩和、さらには"マイナス金利"を導入したが、直近(2016年9月)の消費者物価指数の動向は、総合指数だと前年同月比マイナス。値動きの大きい生鮮食品やエネルギーを除いた指数でも、同プラスマイナスゼロという状態だ。

 このように、現状の物価動向は、上昇傾向になっているようには感じられない。ということは、日銀は現状の政策を維持するか、追加の緩和策を打ち出してくる確率が高い。物価が上がり始めるまでは、金利は上がりようがないだろう。

 今後の物価動向には、株価動向も大きく影響するのではないだろうか。日経平均株価でいえば、2万円を上回る状態が安定的に続くかどうか。そして、中長期的に株価が上昇トレンドを描いていけば、多くの人が将来について楽観的になり、消費が上向き、物価も上昇する。

 2017年中に日経平均株価が2万3000円を超えるような動きになれば、物価動向も変わってくるはず。金利上昇についてはそれからだ。

<記事/菱田雅生(マイアドバイザー登録FP)>
早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社を経て独立系FPに。資産運用や住宅ローンなどを中心テーマに、相談業務や原稿執筆、セミナー講師などに従事している(http://www.la-consul.com)。