hyukoh(ヒョゴ)、存在感を示したツアー東京ライブ 日本での本格活動へはずみ

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初の日本ツアー東京公演を大盛況で終えたヒョゴ

 韓国の新鋭バンド・hyukoh(ヒョゴ)が11月19日、初の日本ツアー東京公演を渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催。超満員の観客で膨れ上がった会場には、日本語と韓国語の歓声が飛び交い、サマソニ出演などから日本でもファン層が広がるなか、彼ららしい自然体のステージで大人のロックを響かせた。

【写真】超満員の会場を沸かせたヒョゴのパフォーマンス

◆新曲のドラマ挿入歌「MASITNONSOUL」も披露

 この日のライブは、ニューアルバムのリリース間近とあって新曲が多くなるのかと思われたが、ライブ冒頭のMCでオ・ヒョクは「残念ながらまだアルバムができていなくて」と告白。新曲は韓国ドラマ『アントラージュ』挿入歌の「MASITNONSOUL」と、前回のライブでも披露した「Paul」の2曲となり、アルバム『20』『22』の曲を中心にした選曲となった。

 そんななかでも、ドラマで話題になっていた「MASITNONSOUL」では、印象的なギターリフと疾走感あふれるリズムに会場中が大きくうねる。さっそくの話題曲の生披露に歓声が響き渡った。さらに、ドラマ『応答せよ1988』挿入歌としてソロでカバーした「A LITTLE GIRL」をギターを抱きしめて歌うオ・ヒョクの姿、その優しい歌声はファンの心を震わせた。

 また、今回のライブでいちばんの歓声が上がったのが、日本でもファンの多いオ・ヒョクと韓国の人気プロデューサーPRIMARYのコラボ曲「Bawling」。原曲はスローヒップホップだが、この日、バンドバーションで初披露。ボルテージが最高潮に高まっていたアンコールでしっとりと聴かせた。

 そのほか、前回に続いて今回も「Comes And Goes」「Ohio」「Gondry」など人気曲を熱唱。本編とアンコールを含めて全18曲となったこの日のラストは「Wi Ing Wi Ing」。観客にマイクを預けながら、ともに歌って幕を閉じた。

◆すぐに新しいアルバムを出します!

 相変わらずカンペを読みながらの愛嬌あふれるオ・ヒョクの日本語MCだが、これまでのひと言だけから少し言葉が増えて、日本語が上達してきた雰囲気も。ひょうひょうとしたなかでの愛らしい姿(先鋭的な姿?)が、彼らの奏でる曲とともにより多くのファンの心をしっかりとつかんでいた。最後にオ・ヒョクは「すぐに新しいアルバムを出します! そのときにまたお会いしましょう」とあいさつ。ニューアルバムリリースとツアーへの期待感を高めた。

 ヒョゴの日本での活動は、昨年11月に初の単独ライブを渋谷・O-nestで開催後、今夏のサマソニに出演。その直後に、東京・代官山SPACE ODDで2回目のワンマン。そして本ツアーでの大阪公演からこの日の東京公演となった。夏フェス後には、メジャーレーベルより日本ライセンス盤CDをリリース。日本の音楽ファンにもしっかりと曲を届けてきていることがシーンでの人気につながっているようだ。韓国では人気ドラマのサウンドトラックなどを手がけているほか、バラエティ番組出演などからも若い世代のファンが多く、日本でも韓流やK-POPファンの女性層が早くから注目していたが、この日のライブには性別年代を問わず幅広い層がつめかけ、音楽ファンがしっかりとついてきていることを印象づけた。

 先鋭的な個性派ロックバンドがひしめきあう日本の音楽シーンにおいて、韓国バンドのスターやヒット曲がなかなか生まれにくい。実際にこれまでにもほとんどいないなか、ヒョゴは王道を行きながらもファンク、ブルースなどさまざまな要素を取り込んだ"聴かせるロック"がじわじわと日本の音楽ファンにも浸透してきているようだ。