アメコミ界の巨匠スタン・リー氏、25年ぶりの来日 日米の漫画の違いを語る

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 
アメコミ界の巨匠スタン・リー氏 (C)ORICON NewS inc.

アメリカにおいては知らない人がいないほどのアメコミ界の巨匠、スタン・リー氏(93)が12月1日、25年ぶりに来日。今月28日には94歳の誕生日を迎えるが、滞在先のホテルに到着して早々にメディアの取材に応じた。

 リー氏は、マーベル・コミックのドクター・ストレンジやスパイダーマン、アイアンマンやマイティー・ソーなどのアヴェンジャーズのヒーローたちの原作、原案者であり、実写映画・アニメ化された際には製作総指揮として参加。マーベル原作の映画にはカメオ出演もすることでも知られている。マーベル・スタジオの映画最新作『ドクター・ストレンジ』(2017年1月27日公開)にもバッチリ出演しており、主演のベネディクト・カンバーバッチと絡んでいる。

【動画】『ドクター・ストレンジ』魔術を操るバトル映像公開

 とにかく矍鑠(かくしゃく)としており、「日本人はいつも、『あの…』と言うよね。それはいつからなんだい?」と、時折ジョークを交えながら、記者の質問に的確に答えてくれた。

――ベネディクト・カンバーバッチが演じたドクター・ストレンジを観た感想は?

「彼は完璧だったと思います。自分がコミックで描いたイメージどおりに演じてくれました。彼が演じたドクター・ストレンジはとても知性豊かで、天才外科医としての風貌、雰囲気ともに完璧。満足しています」

――日本の漫画についてどう思いますか?

「日本の漫画は独特だと思います。アメコミは画とせりふを平等に扱うけれど、日本の漫画は画に重点を置いているところが特徴的で素晴らしいと思う。その違いによって、ストーリーの伝わり方も違ってくるんだと思う」

――一時に複数の作品を抱えて仕事した武勇伝に事欠かないスタン・リー氏ですが、どうしてそのようなことができるのでしょうか?

「自分にとってキャラクターを生み出すことはあまり大変なことではありません。自然にどんどんイメージが湧いてくるんです。いまも3つ、4つ、新しいスーパーヒーローのキャラクターを練っているところです。まだ言えませんが誰も見たことがないような超人的能力を持ったヒーローです。考えるだけでワクワクします。私にとっては仕事というよりゲームをしている感覚に近い。こんなキャラクターにしてみようかな、こうしたら面白いんじゃないかなと考えることが楽しくて、それがうまくいけばゲームに勝った、みたいな」

――元気の秘訣は?

「自分の仕事を心から楽しんでやる、ということですね。そういう意味で自分はとてもラッキーでした。すごく楽しみながらやってきたので、こうして元気でいられるんだと思います。こうして記者に囲まれるのは拷問に近いんだけど(笑)、これも楽しんでいるんです」

――ドクター・ストレンジやスパイダーマンなどを手掛けてから半世紀近くたちますが、当時の自分に何か言葉をかけるとしたら?

「マーベル社を安値で買えるうちに買っておけ、とおそらく言うと思います(笑)。真実を語るようにしているので、それが率直な答えです」

――いい歳をして漫画読んだり、アクションフィギュアを集めていると親に叱られることがあります。

「まずは、いまここへその親を連れてきてください。私が説教します(笑)。小説でもコミックスでも新聞でもいいのです。大事なのは活字を読むこと。私は活字を読むことが脳の活性化になると思っています。なので、活字を読むことを続けてほしいです。昔は、コミックを読むと想像力が育たないと言われたけど、むしろ逆だと思っていたし、いまでもそう思っています。コミックだって積極的に読み続けていけばいいと思うよ」