『ルドルフとイッパイアッテナ』原作者・斉藤洋氏、"猫の日"に明かす映画裏話

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『ルドルフとイッパイアッテナ』原作者の斉藤洋氏

 世代を超えて愛され続けてきた児童文学を3DCGアニメーション化し、昨年8月に公開され観客動員数120万人を記録した映画『ルドルフとイッパイアッテナ』。原作は、1987年に刊行されたシリーズ累計100万部を誇るベストセラー。ニャン・ニャン・ニャンの語呂合わせで制定された"猫の日"のきょう2月22日、原作者・斉藤洋氏が作品について語ってくれた。

『ルドルフとイッパイアッテナ』場面写真

 同作は、長距離トラックの荷台に迷い込んで大都会・東京に来てしまった黒猫ルドルフが、街を牛耳るボス猫・イッパイアッテナに出会い、成長していく姿を描く。井上真央がルドルフ、鈴木亮平がイッパイアッテナの声優を務めたほか、八嶋智人、古田新太らが出演。実は斉藤氏も"自転車のおじさん"の声優を務めている。

――本作で声優を務められた感想、自分の声がスクリーンで流れたのを観ていかがでしたか?
【斉藤】感動ですね。最初に本がでたときも「わっ!うれしいな」と思いましたけれど、声優になればよかった、作家じゃなくて(笑)。楽しかったです。(アフレコ現場で)真剣に仕事をしているオジさんたちに会って、本当に勉強になりました。

――映画化にあたって、特に思い入れのあるキャラクターはいますか?
【斉藤】もちろん "自転車のおじさん"ですね(笑)。その次は...やっぱりルドルフはかわいいです。原作は真っ黒なんですが、映画のルドルフは頭としっぽは白なんです。映画の最初、ルドルフが走っていくシーンがあって、しっぽが白いところが見えている。そこがかわいいですよね。

――自身の出身地でもある江戸川区が舞台になっていますが、江戸川区の魅力はなんですか?
【斉藤】自分がたまに実家の方へ行くとJR小岩駅からバスに乗って景色を見ているんです。そうすると迷っていると勘違いして、おばさんが教えてくれるんですよ。「どこで降りるんですか?〇〇なら次ですよ」と。おせっかいといえば、おせっかいなんですけど親切ですよね。本当に人情味あふれる街だと思います。

――同作以外にも『ペンギンたんけんたい』シリーズなど、動物を主人公にした作品が多いですが、こだわりの理由はありますか?
【斉藤】動物は書きやすいんですよ。やっぱり動物が好きなんでしょうね。今でも動物園には、毎週はさすがにないけれど4ヶ月に1度は必ず行きます。井の頭動物園や、この前は上野動物園に行きました。

――幅広い世代から長年愛されてきた原作だと思います。改めて、ファンへメッセージをお願いします。
【斉藤】映画は原作と違うところもあるので。原作ファンは「原作がいい」という方もいると思うんですね。そういう気持ちはひとまず置いて、別物として見てほしいですね。

 今月18日には、江戸川区で行われた同作の特別上映の舞台あいさつに出席した斉藤氏。ルドルフの飼い主だったリエちゃんのモデルになった方の来場が明かされたほか、上映中は江戸川区の地図の登場シーンで拍手が起こるなど、地元ならではの盛り上がりを見せた。『ルドルフとイッパイアッテナ』DVD&Blu-rayは、きょう22日発売。