極楽とんぼが語るコンビの今後「笑いで恩返しを...」

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コンビ復活後、テレビ初冠特番で24時間生放送に挑戦する極楽とんぼ (C)ORICON NewS inc.

 昨年11月に10年ぶりに活動を再開したお笑いコンビ・極楽とんぼが、4日午後9時からインターネット放送Abema TVの番組『極楽とんぼ「KAKERU TV」~24時間AbemaTV生JACK』で、24時間生放送に挑戦する。昨年7月の『めちゃ×2イケてるッ!』での山本圭壱(48)の復帰から、全国ツアー、ルミネtheよしもとでのトークライブ、TBSラジオ『極楽とんぼの吠え魂』10年越しの最終回など、少しずつ、しかし確実にコンビとしての道を歩んできた。そんな加藤浩次(47)と山本の2人に、同番組にかける思い、そしてコンビとしての今後などに迫った。

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■盟友・マッコイ斎藤氏とタッグで「全力見せたい」 狂犬待望論に加藤の本音は?

 同番組では、"失うものは何もない"山本が、数年かけて貯めた貯金をはたいて一発勝負のギャンブルや、実力派ピン芸人とのネタ合戦などに挑戦。そのほかMCクラスの超大物も多数参戦する「極楽とんぼ×50人以上の超人気芸人」、"AbemaTV史上最も危険"なセクシー企画「極楽とんぼ×トップセクシー女優たち」など、NG一切なしのガチンコバラエティーを24時間ぶっ続けで放送する。番組の濃さを考えると、体力面での心配もあるが、加藤は「もう、そんなこと言っていられないですね。疲れたなんて、絶対口に出せない言葉。やらせてもらえるっていうことが一番ありがたいですから」とかみしめるように語る。

 かつてテレビ朝日で放送され、熱狂的ファンを獲得した深夜番組『極楽とんぼのとび蹴りゴッデス』のディレクターで、現在は『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ)の演出を手がけるなど、業界の最前線で活躍するマッコイ斎藤氏(47)がスタッフとして参加する。20歳の頃からの付き合いのマッコイ氏とのタッグに、加藤が「誠(マッコイ氏の本名)も僕とほぼ同い年ですし、何か今の僕らの全力っていうのを見せたいなって。昔をなぞるんじゃなくて、今の形で見せることができて、それを『とび蹴り』の頃から好きでいてくれる人たちも楽しめるものを作りたいと思います」と宣言すると、山本がかみついた。

山本「ただ、マッコイ演出に関しては、誠と加藤がぶつかる瞬間を私は見てきたので、それを今回24時間ずっとぶつかり合うと、やりづらくなるので、その辺は私が緩和できればいいなと思っています」
加藤「もう、そんなのないよ。お前が10年いなかった間に、誠ともめるなんてないよ」
山本「じゃあ、今のはなかったことにしてください。全部なしで(笑)」

 『とび蹴り』ファンからすれば、今回の番組での"狂犬・加藤"の復活も楽しみのひとつだが、当の加藤は「当時は鬱屈(うっくつ)した思いとか、もっとできるんだとか、もっと派手なことをやってやろうって本当に思っていたから、そこに違和感はなかった。でも、今それをなぞるだけだと、自分の本心の表現じゃないし、懐かしいってだけになってしまう。だから、そうじゃない形で見せることができたら」とコンビとしての"今"を軸に据えている。「山本さんも10年間にいろんな経験もしてきて、いろんな思いもしてきていると思うし、僕もひとりで10年やってきて変わった部分もあると思う。それが、うまくかみ合って面白いことになればいいなと思いますね」。

■『吠え魂』復活で動いた時計の針 2人が見据える極楽とんぼの明日「ゼロページから」

 止まっていた時計の針を動かし「2017年の極楽とんぼ」として歩き出すため、避けては通れなかったのが『吠え魂』復活だった。加藤は「最終的に『吠え魂』に関しては『正直にいこう』っていうことだった。だから、今山本に対して思っていることをぶつけるっていう思いでした」と放送時の心境を振り返り、次のように語った。「やっぱり、武闘派リスナーって名付けて、本当に『吠え魂』ファンのリスナーたちが10年間待っていてくれていたから、逃げられないなっていうのはあった。それで始まって、番組中に山本さんが怒り出したあたりから、何か『あーこうだったな』っていう感じになって...。あれで最終回ということで、区切りをつけて、お詫びをちゃんとできたのは良かったなって思います」。

 コンビとしての今を見せるため、若手と混ざってルミネの舞台に月1回のペースで立つことを決めた。インタビュー当日は、8組中5番目という出番で10分のコントを3ステージやり終えてきたと加藤が笑顔で打ち明ける。「きょうが初だったんですけど、やっぱり1本目の時は緊張しました。あったかいお客さんで笑ってくれましたよ。ありがたかったですね。始めるってこういうことなんだなって思いました」。その思いは、山本も同じだ。「単独やトークライブを見に来てくれる方とは違って、いろんな芸人を見に来られるお客さんにとってのひとつの項目なので、1本目の前は緊張感がありました。すごくフレッシュな気持ちでしたね」。

 そんな2人が、このタイミングでAbema TVという新たな舞台で24時間生放送。面白くない訳がない。加藤は「ロンドンブーツとココリコとか(銀座)7丁目劇場で一緒にやってきたメンバーと一緒にやれるのは楽しみ。放送中にコメントがつく番組に出たことがないから、そこも楽しみで...。(田村)亮に24時間ずっと(コメントを)打たせておこうかなって思いますけどね」とイタズラっぽく笑いながらも、今回の番組にかける思いは熱い。

「とにかく、山本さんは10年間好きでいてくれた人を待たせたり、申し訳ないことをしたわけだから、ちょっとでも笑っていただくことで恩返しするしかないと思っています。山本さんは笑いが本筋というか、真骨頂だと思っているので、そこは楽せずに一番若手のつもりでやっていきたい。先なんか本当に見えないし、青写真を作れるわけでもないので、今できることをやって『面白かったね』って言ってもらえることが、次につながると思います」。

 一方の山本も、復活した『吠え魂』の終盤で加藤が発した「これで次に進めます」という言葉の重みを痛いほど理解している。「昔から見てくれている方も、全く知らない方もいると思うので、ある意味ゼロページからだと思っています。何というんですかね...すべてが楽しいんですよね。与えられること、お題に対して精いっぱいいきたいです」。

 加藤も山本も言葉を選ぶように語り、現場は真面目な雰囲気の取材となったが、2人の掛け合いが始まると、途端に明るいバラエティーの空気に。やはり、この2人が並んでいるだけで、お笑い好きならドキドキせざるを得ないのだ。このインタビューも、『吠え魂』も、山本が調子に乗りかけると、加藤が冷静にストップする、という展開が多かったが、果たして24時間の番組では、どこまで加藤が山本を暴走させるのか、そして加藤自身も暴走してしまうのか。1秒たりとも目が離せない。

 そして、今の仕事に全力でぶつかることで、次の未知なる世界が切り開いていく。「極楽とんぼの明日」は、どこへと転ぶかわからないからこそ面白い。

■AbemaTV 『極楽とんぼ「KAKERU TV」~24時間AbemaTV生JACK〜』
放送日時:3月4日(土)夜9時~3月5日(日)夜9時(生放送)
放送チャンネル:AbemaSPECIAL2
放送URL:https://abema.tv/channels/special-plus/slots/8aZ7fR1esi2cXH