AKB48グループが63回目の復興支援活動 被災メンバーが意義語る

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AKB48柏木由紀ら16人は福島県広野町を訪問(C)AKS

 AKB48グループのメンバーが4日、岩手県岩泉町、宮城県山元町、福島県広野町の3ヶ所に分かれ、それぞれ復興支援活動を行った、東日本大震災2ヶ月後の2011年5月からメンバーが交代で被災地を訪れ、今回で63回目。柏木由紀(AKB48兼NGT48)、山本彩(NMB48)、北原里英(NGT48)ら47人が参加した。

【写真】AKB48グループが岩手・宮城・福島で復興支援ライブ

 宮城を訪れた山本が「活動を始めた頃はもしかしたら、『一方通行なのかな?』と感じたこともありましたが、続けて行くことで私たちの想いも『少しずつ伝わっている』と思いました」と実感を語ったように、6年活動を継続するなかでAKB48グループのメンバーに元気づけられ、自身も被災者でありながら支援側に回ったメンバーがいる。

 中学1年のとき、部活動中に被災したAKB48チーム8の福島県代表・舞木香純もその1人。今回、故郷・広野町を訪れ「ここに来るまでの街並みは、あの日以来変わったところもあれば、まだ復興が進んでいないところもあったり…」と説明する。

 津波を目の当たりにし「震災以来、海に行くのが怖いという思いがあったのですが、今日献花のために海に行ってみたら、やっぱりきれいだなってすごく思いました。まだ、立ち直ったとまでは言い切れませんが、いつまでもくよくよもしていられない、というのも正直な気持ちです」と胸中を吐露。それでも、2013年に福島を訪れたメンバーに元気づけられてAKBの門をたたいた舞木は「どんどん前に前にと進んでいきたい。福島県のことを全国の方々に知ってもらえるように」とまだ完全には癒えていない心を奮い立たせた。

 小学5年のときに仙台で被災したSKE48の菅原茉椰は「震災当時はまだ小学生で、皆さんに励ましてもらっていて、自分では何もできませんでした」と振り返る。17歳となり、地元宮城の山元町を訪れた菅原は「宮城県に住んでいた当時、AKB48グループのメンバーが来てくれて、すごくうれしかったですし、同じ気持ちになった人は絶対にたくさんいる。だから、AKB48グループとして訪問できるようにもっともっと頑張りたい」と自身の体験を交えて活動の意義を語った。

 メンバーは各所で献花と1分間の黙とうを捧げたのち、夕方から3会場でライブ形式のイベントを開催。代表曲「ヘビーローテーション」「恋するフォーチュンクッキー」「365日の紙飛行機」や復興応援ソング「掌が語ること」など全13曲を披露。じゃんけん大会でメンバーのサイン色紙をプレゼントしたり、終演後には記念撮影会やお見送りのハイタッチ会も行われ、最後まで地元の人々と触れ合った。

 3月11日にはAKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48が、各劇場・イベント会場(HKT48はAKB48劇場、NMB48は京セラドーム大阪)で復興支援特別公演が行われる。

■岩手県岩泉町 小本小学校
【AKB48】大家志津香、阿部マリア、村山彩希、込山榛香、佐藤七海、川本紗矢、後藤萌咲、久保怜音 【SKE48】北川綾巴、惣田紗莉渚 【NMB48】山本彩加、須藤凜々花 【HKT48】田島芽瑠、岩花誌乃 【NGT48】北原里英

▽佐藤七海コメント
去年の台風の影響もあったことを知っていたので「いつもよりも、もっとすばらしいステージをお見せしたい」と思っていました。私はチーム8岩手県代表として被災地訪問をさせていただく機会が何度かありましたが、皆さんが盛り上がってくださったおかげで、いつも以上に私たちのほうが元気をいただいたような気がします。これからも、もっと皆さんの笑顔を見られるように、AKB48として頑張っていきたいと思います。

▽北原里英コメント
しっかり復興が進んでいるというシンボルでもある小本小学校の新しい校舎の力強さを見られたことで、「人間は負けないんだ!」と感じました。「『365日の紙飛行機』を一緒に歌ってください」ってお願いしたら、会場の皆さんが歌ってくださったんです。「皆さんに歌を届けることができているんだ」と実感できたことに心から感動して、泣きそうになりました。復興が進んでいる場面を見ると、「うれしいな」と思うその反面、「風化させたくない」とも思います。私たちが訪問することによって、忘れない、思い出してくれる方々がいてほしいと思いながら活動しています。

■宮城県山元町 山下第二小学校
【AKB48】小嶋菜月、佐々木優佳里、高橋朱里、岩立沙穂、大島涼花、篠崎彩奈、茂木忍、小嶋真子、福岡聖菜 【SKE48】江籠裕奈、菅原茉椰 【NMB48】山本彩、矢倉楓子 【HKT48】矢吹奈子、松岡はな 【NGT48】荻野由佳

▽山本彩コメント
皆さんが「笑顔でいてくださる」「元気でいてくださる」ということがこの活動をするなかで、一番大切なことだと思っています。活動を始めた頃はもしかしたら、「一方通行なのかな?」と感じたこともありましたが、続けて行くことで私たちの想いも「少しずつ伝わっている」と思いましたし、来ていただいた皆さんから「毎年来てくれてありがとう」と声をかけていただき、「この活動を続けることに意味があるんだ」と思いました。

▽菅原茉椰コメント
地元の宮城県で「ライブをしたい」とずっと思っていたので、今回の活動に参加できてよかったです。震災当時はまだ小学生で、皆さんに励ましてもらっていて、自分では何もできませんでした。あれから6年経って、当時支えられていた分、今日は「恩返しができたらいいな」と思って来ました。宮城県に住んでいた当時、AKB48グループのメンバーが来てくれてすごくうれしかったですし、同じ気持ちになった人は絶対にたくさんいると思います。だから、AKB48グループとして訪問できるようにもっともっと頑張りたいです。

■福島県広野町 広野中央体育館
【AKB48】柏木由紀、宮崎美穂、大森美優、武藤十夢、岡田彩花、岡田奈々、谷口めぐ、舞木香純、田北香世子 【SKE48】大場美奈、後藤楽々 【NMB48】吉田朱里、太田夢莉 【HKT48】朝長美桜、田中美久 【NGT48】村雲颯香

▽柏木由紀コメント
震災があった年のクリスマスに福島に訪問させていただいた時、地元の子どもたちと「また必ず来るね」と約束していたので、今日来ることができてよかったと思いました。私はアイドルになりたいと思ったのが、生でアイドルを見たのがきっかけだったので、今日見てくれた子の中で、アイドルになりたいとか、AKB48に入りたいっていう夢を見つける子がいてくれたらうれしいなって思ったりもしてました。AKB48のメンバーでいる限り自分が発信源になれることを活かしたいし、福島の良さをアピールできたらいいなと思います。

▽舞木香純コメント
久しぶりに育った街に来て、懐かしい気持ちになりました。ここに来るまでの街並みは、あの日以来変わったところもあれば、まだ復興が進んでいないところもあったり…。まだ、立ち直ったとまでは言い切れませんが、いつまでもくよくよもしていられない、というのも正直な気持ちです。どこを見ても「あぁ、あの時はこうだったな」と切なく蘇ってくるものもありますが、私はチーム8の福島県代表として活動させていただいているので、福島県のこと、私自身を全国の方々に知ってもらえるように頑張っていきたいと思います。

▽田中美久コメント
まだ復興していないところもあるし、心のどこかにまだ大きな傷がある方もたくさんいると思うけど、私が思っていたより皆さんがすごく明るくて優しくて温かかったので、私もこれからももっと頑張って行こう、とすごく刺激を受けました。移動中に広野町の景色を見ていて、震災の爪あとのすごさを感じました。普段は握手会とかファンの方から会いに来てくれているので、私たちも積極的に会いに行く活動をしていきたいなと思います。