田中圭、『ドクターX』と月9での“失敗しない'”役づくり 頼りない男を好演

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『ドクターX~外科医・大門未知子~』未知子(米倉涼子)に憧れる外科医・森本光を演じる田中圭(左)(C)テレビ朝日

 10月期の連続ドラマ2作品にレギュラー出演している俳優の田中圭(33)。テレビ朝日系『ドクターX~外科医・大門未知子』(毎週木曜 後9:00)と、フジテレビ系『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(毎週月曜 後9:00)。どちらも主人公の“身近”にいる重要な役どころを任されている。今期だけではない、4月期も掛け持ち出演していた。田中本人は「10年くらいずっと“ネクストブレイク”と言われ続けているんです(笑)。でも、ずっと“売れたい”と思い続けている」と、冷静に、そして謙虚に、今を受け止めている。

【場面写真】第4話に仲里依紗がゲスト出演

 『ドクターX』では、2012年10月期に放送されたシーズン1では新米の外科医だった森本光を演じている。本来は地方の総合病院院長の息子として、エリートコースを歩むはずだったが、フリーランスの天才外科医・大門未知子(米倉涼子)に憧れ、外科修業をすべく海外へ留学。しかし、帰国後は地方に飛ばされてしまい、今シーズンで未知子と再会したのをきっかけに、日本最高峰の病院「東帝大学病院」で働くことになる。一方、『民衆の敵』では市議会議員になった主人公(篠原涼子)をサポートする良き夫を演じている。

 演じ分けなど、心がけていることを聞くと、「誤解を恐れずに言うと、余計な役づくりはしない。以前は役づくりをどうしようか、どう演じようか、あれこれ考えることもあったんですが、脚本に全部書いてあるじゃないか、ということに気づいて。いい脚本があれば、役者はそのとおりのことをして、せりふを言うだけで十分なんじゃないか、と考えられるようになってから、考え込まなくなりました」。

 物語の中のキャラクターに頭で考えて“なる”ではなく、物語の一部に“なる”感覚。だから悪目立ちしないし、見飽きないのかもしれない。それができるのも、演技力あってこそ。「僕、長回しも全然、平気です」と、何気なく言っていたのだが、短いカットならば露見しないが、少し長めにカメラを回していると、集中力が途切れた瞬間を視聴者に見抜かれてしまうのが、長回しの恐ろしいところ。それを演じきれる自信が、いまはある。

■『ドクターX』の失敗担当(?)森本先生がまさかの執刀医に

 『ドクターX』への復帰は、「シーズン2以降、『森本先生はいつ戻ってくるの?』と言ってくれる人もいて、『僕だって出たい』と思っていましたけど、いざ、シーズン5で復帰することになって、うれしさはあったのですが、シーズン1の『ドクターX』とはもう別ものだろうと、心して現場に入ったら、いい意味で全然変わっていなかった! キャスト、スタッフの結束、信頼はより強固になった感じがして、久しぶりだった僕もすごく安心して撮影に臨めています」。

 シーズン1の頃から「手術が下手」と言われ続け、シーズン5の初回でも手術中に「失敗」してしまった森本だが、「なぜ、大門先生の助手をやらせてもらっているのか、ずっと不思議に思っていました。それが、原先生(鈴木浩介)のあるせりふで腑に落ちたんです。『大門先生の助手はやることがない』って(笑)。森本だってスーパードクターになりたい。『僕、失敗しないので』と言いたい。ですが、“失敗”担当みたいになっているので、今シーズンもきっと言えないでしょうね(笑)」。

 そんな森本が、“執刀医”となる日が第4話(11月2日放送)でやってくる。森本は婚活パーティーに参加し、そこで出会った女性と婚約する仲にまで発展する。その女性が後日、勤務中の森本を訪ね、大人気の結婚式場を予約できたと報告。ところが幸せ気分も束の間、森本の前で突然倒れてしまう。その場に居合わせた未知子は、すぐ処置に当たるが、女性は重篤な肝臓がんを患っていると判明。「東帝大学病院」で手術することになった。

 しかも、その女性の名前は内神田四織(仲里依紗)といい、東帝大学病院の院長・蛭間重勝(西田敏行)でさえも頭の上がらない日本医師倶楽部会長・内神田景信(草刈正雄)の前妻の娘だったのだ。さらに、四織は「森本先生以外の手術は絶対に受けない」と言い出し…。四織の命を救いたいものの、自分の腕に自信がない森本は、未知子を助手に指名する。ところが、未知子は何度頼まれても「いたしません」の一点張り。やがて行われた手術の最中に、誰もが目と耳を疑う事態が発生する。

 田中は「まさか森本が執刀医を務める日が来るとは、僕自身も思ってもいなかったですし、恋愛要素を放り込まれることにもなるなんて…。斬新で面白いお話になっているので、楽しみにしていてください」と、大きな声で呼びかけていた。