滝藤賢一、初のオネエ役「未知の世界だった」 『重要参考人探偵』出演

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
テレビ朝日系『重要参考人探偵』モデル事務所の社長・浪江役で出演中の滝藤賢一(C)テレビ朝日

 テレビや映画、舞台にと幅広く活躍する俳優、滝藤賢一(41)。放送中のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『重要参考人探偵』(毎週金曜 後11:15※一部地域で異なる)では、役者人生で初のオネエ役に挑んでいるが、「未知の世界だった」と吐露する。インタビューに入る前、「遠藤憲一さんと間違えて来ていないよねっ」といきなりジョークを言ってきたり、話の例えに映画のタトルや俳優の名前(邦・洋問わず)がポンポン出てきたり。インタビューから見えてきたのは、楽しくて、まじめで、とにかくお芝居が大好きな「滝藤賢一」の姿だった。

【写真】浪江の部下役の堀田茜とのやりとりにも注目

 『重要参考人探偵』に、オネエ気質なモデル事務所の社長・浪江役で滝藤が出演すると発表された時から、きっと面白いキャラクターになるんだろうな、と思った。その期待どおり、出番は少ないが、画面に現れると、主演の玉森裕太や小山慶一郎、古川雄輝らが演じる所属モデルたちとのからみをもう少し観ていたいと思わせる。

 ところが、本人の口から出てきたのは反省の言葉ばかり。「1話、2話のあたりは、迷いがありましたね。オネエを意識しすぎていました(笑)。それっぽい衣装とヘアスタイル、そしてせりふが用意されているのだから、それだけでオネエに見える。あとはもっと自由にやってよかったんだな、と反省して。それから、自分でアドリブを入れたり、その場にある小道具を使ったり、玉森くんたちも巻き込んで、勢い良くやっていこうと切り替えました。バイプレーヤーとしてやってきたけど、オネエは未知の世界でしたね(笑)」。

 これまで、オネエキャラの役のオファーは何度かあったものの、タイミングが合わず実現しなかった、という経緯があったせいか「気合が入りすぎてしまった」と笑う。「まだまだだな、と思いました。仲代さん(かつて在籍した無名塾の主宰・仲代達矢)に『役者は生涯修業』と言われたことを改めて痛感しました。すぐできると思ったけど、うぬぼれていたな。甘かったなって思った」。

 そんなに深いことを考えていたなんて、こうして話を聞くまで知る由もなかったのだが、視聴者がテレビに映ったものを観て、面白い、面白くないと感じるのは、また別の話。

 「途中で切り替えられるのが、連続ドラマの良さだと思う。失敗したな、と思ったら僕は変えていく。キャラクターが全然違うじゃないか、崩壊している、という批判を受けることもあるかもしれないけど、そこはあえて、守らずに攻めていきたいと思っているんです。人間だもの、いろいろあるでしょう? ということにして(笑)」。

 図らずも滝藤から「バイプレーヤー」ということばも出たが、「気づくと、主役よりも悪役とか、脇にいる個性的な人ばかりを見ていたんですよね。『トレイン・スポッティング』もユアン・マクレガーが演じた主人公よりもベグビー(ロバート・カーライル)とか、スパッド(ユエン・ブレムナー)に目がいってしまう」と、ルーツみたいなものも話してくれた。

 メモがおいつかなかったくらい、印象に残っているバイプレーヤーの名前や映画のタイトルをあげていき、「でもね、『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロとか、『ゴッド・ファーザー』のアル・パチーノとかも好きでしたよ。やっぱり、主役をやりたい(笑)」。

 それが本音。「仲代さんの弟子ですから。『影武者』『乱』『切腹』...(いずれも仲代が主演した映画)、かっこいいですよね。もちろん、どの作品も一生懸命演じてきましたし、これからもそれは変わらないのですが、俳優をやっている限り、主役を張れる役者になる、という気概は持ち続けたい。そういう気持ちは常に持っていたほうが、人として魅力的なんじゃないかと、先輩方を見ていても思うんです。演技の勉強は続きますが、この先、べらぼうにうまくなったりはしないと思うので、人間力をつけて、いろんな作品で、いろんな役をやってみたいです」。

 インタビューは『重要参考人』の撮影前の空き時間に、衣装もヘアスタイルも"浪江"の状態で行っていた。スタッフが「そろそろ...」と滝藤を呼びに来ると、「恥も外聞もなく、いろんな作品で見てきたオネエの真似をしまくって、盛りだくさんに暴れまくろうと思います!」と張り切って、立ち上がった。